鳥越俊太郎のデタラメ家系図を報じたNHKの罪
家系を誇り、「自分の先祖は戦国時代の有名な武将」と自慢するケースは珍しくないのですが、往々にしてそうした家系図が偽物であり、詐称にすぎないとバレる場合があります
NHKの番組「ファミリーヒストリー」でジャーナリスト鳥越俊太郎の家系図が取り上げられ、先祖は大友宗麟の家臣であった鳥越興善だと紹介したところ、本家本元であるところの鳥越家から抗議が寄せられ、鳥越俊太郎は鳥越興善と無縁の家系だとバレる一幕がありました
番組が放送されたのは昨年7月10日。鳥越俊太郎氏の親戚が提供した家系図にもとづき、その祖先は「戦国大名・大友宗麟の家臣、鳥越興膳」であると紹介していた。
しかし、鳥越家18代当主、鳥越光氏（78）は「興膳はうちの先祖です」と放送内容を否定。俊太郎氏の一家は近所の住民であり、偶然、姓が同じだっただけで、血縁関係はないという。
番組放送後に光氏はNHKに抗議し、プロデューサーらとの話し合いの場が持たれた。
「話をするうちに段々と旗色が悪いと思ったのか、帰り際には『穏便にしましょう。これで終わらせましょう』と言われました。ファミリーヒストリーは通常、再放送することになっています。ところが、7月27日か28日にプロデューサーから電話があり『再放送はしません』と言われたのです」（光氏）
しかし、今年2月に掲載された「朝日新聞」のインタビュー記事でも、俊太郎氏は自身の祖先が興膳である旨を発言していた。抗議内容が俊太郎氏に伝わっていないと再度NHKに抗議したが、連絡はまったくないという。
「天下のNHKさんともあろうものが、こんな態度で良いのでしょうか」（光氏の姉）「週刊新潮」の取材に対し、NHKは「放送の内容については問題ないと考えています」（広報局）と答え、俊太郎氏は「私は家系図については全く関与していません」と語った。
（デイリー新潮の記事から引用）
説明するまでもないのですが、偽の家系図を作ったのは鳥越俊太郎の親戚筋であって、鳥越俊太郎本人は無関係です。ただ、親戚から「祖先は鳥越興膳」だと聞かされ、そう信じていただけなのでしょう
有名な大名、武将にあやかりたくて家系図を捏造する人は珍しくありません
当然、NHKの側もそれを理解していたはずであり、家系の調査、裏付けには慎重を期すべきでした。しかし今回の番組では裏付けなどせず、提供された家系図を疑いもせず信用したものと思われます
後はただ引っ込みがつかないまま、「放送内容に問題はなかった」と強弁しているに過ぎません。捏造だと認めたなら、番組担当のプロデューサーから制作スタッフまで責任を問われるため、必死で抵抗しているように映ります
傍から見ればつまらないミスであり、失敗なのですが、NHKの当事者にすれば今後の出世が立ち消えになりかねない重大事というわけです
NHKの関係者がどう足掻こうと家系図が偽物だとバレてしまった以上、取り繕っても無駄であり、ここはプロデュサー以下、制作スタッフが非を認めるしかないのでしょう
さてジャーナリストの鳥越俊太郎は、「アメリカ議会の立法調査官」という経歴を称していた高市早苗大臣を「経歴詐称だ」と告発していました。今回の家系詐称は直接、鳥越俊太郎の責任とは言えないのですが、ジャーナリストとしてどう対処するのでしょうか？
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