「安倍は人間じゃない」発言で野党結集を煽る山口二郎法政大学教授

民主党政権のブレーンだった法政大学教授山口二郎が書いたコラムが、先月の東京新聞に掲載されました。取り上げる時期を逸しった感はありますが、これを紹介がてら、山口二郎ら野党勢力の結集を呼びかける人たちなどなどについて考えてみます
まずは東京新聞掲載のコラムです


感情と政治
共和党側のアメリカ大統領候補にドナルド・トランプ氏が着々と近づいている。この間の彼の言動を聞いていると、差別や偏見をむき出しにし、嘘八百を並べている点で、他国の指導者とはいえ日本にとっても有害ではないかと心配になる。
民主主義の建前に照らして彼を危険だと批判しても、支持者は悪びれることはない。危険で何が悪い、今の閉塞状況を打破するためにはこのくらいはっきりものを言うリーダーが必要だと反発されるのがおちである。これは日本にも当てはまる話である。
人間には感情が付き物であり、民主政治において庶民感情を否定することはできない。それを差別や憎悪という破壊的な方向ではなく、正義感や他者への共感という建設的な方向に導くことがリーダーの任務である。実際、アメリカでも民主党側では、サンダース上院議員が庶民感情をウォールストリートの強欲を抑止し、福祉国家を建設する議論に向けている。
日本の野党に必要なのは、「そんなのおかしい」という素朴な感情を、原発事故の真相究明と責任追及や、企業収益蓄積の反面で広がる貧困問題に向けるための言葉を打ち出すことである。いままでの野党は行儀が良すぎた。「保育園落ちた」という女性の怒りに呼応する感性を持つ政治家が、新党の前面に立つべきである。
東京新聞3月20日


何が言いたいのか、と3度も読み返してしまいました
最初のドナルド・トランプの敵意や差別丸出しの話と、野党勢力への期待がどう結びつくのか、直ちには理解できませんでした
文末でわざわざ、「保育園落ちた」という女性の怒りに呼応する感性を持つ政治家への期待を表明しているのですから、コラムのタイトルは「感情と政治」ではなく「感性と政治」にした方が良かったのでしょう。あるいは山口二郎自身、感性と感情を混同しているのかもしれませんが
それにしても、「日本の野党に必要なのは、『そんなのおかしい』という素朴な感情を(中略)言葉を打ち出すことである。いままでに野党は行儀が良すぎた」と括っているところからすれば、より過激な言葉で国民を煽り、政府批判へと駆り立てることこそ野党の使命だと思い込んでいる節が伝わってきます
いやいや、そんな扇動やプロパガンダではなく、野党に必要なのは具体的な政策でしょう。民主党政権でブレーンを務めていた政治学者が、「強い言葉で国民をもっと煽れ」としか言えないのですから、お寒いにもほどがあります
国会前の安全保障関連法案反対デモで山口二郎は、「安倍を叩き斬ってやる」と発言し、参加者から拍手喝采を受けました。その中身のなさには呆れたものでしたが、夏の参議院議員選挙を前にしても、空疎な大言壮語しか吐けないのでしょう
政策提言をして与党・政府への対案を示す気などさらさらないのは明らかです
長年、政治学者をやってきた人物でさえこんな発言しかできないのですから、野党陣営の政策提言能力の欠如はもうイタさを通り越し、致命的欠陥と言うほかありません。おそらくは再び政権に返り咲くのが目的であり、政策など官僚に命じて書かせればよい、との考えなのでしょう
さて、そんな山口二郎教授の新刊、「民主主義をどうしますか?」が3月末に刊行されたようです。出版社の宣伝文句は以下のとおりです


「安倍は人間じゃない。たたき斬ってやる!」(もちろん、暴力をするわけにはいかないが、時代劇の主人公と同じ気持ち)。安保法制に反対する国会前の集会での発言だ。激動する世界情勢、日本政治の中心で、つねに研究・発言してきた。自民党から民主党への政権交代の仕掛け人でもある。行動する政治学者が現代日本のアベ政治を詳細に論考する。


長年政治学者をやり、なおかつその論考やら主張は現実と真逆です。ならば己自身の政治的な見識、見解が間違っているのではないか、と気づいてもよさそうなものです
が、信念の人らしく「自分は間違っていない。世間(有権者)が間違えているのだ」とでも決め込んでいるのでしょう
今一度、民進党を中心とする野党勢力に国政を任せたなら日本は深刻な危機に陥るのが確実であり、何としても野党による政権奪取は阻止しなければなりません

(関連記事)
H3ロケットの打ち上げ 「失敗」と騒ぐ大学教授
山口二郎法大教授「ナショナリズムという危険」で日本批判
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201909article_19.html
SEALDs残党が喘ぐ衆議院選挙 朝日新聞
河野洋平が安倍政治を批判
森友問題で注目のジャーナリスト菅野完 強姦事件で賠償命令
安倍明恵の日本主義を批評する中島岳志
「講演で稼ぐネトウヨビジネス」と書くLITERA
「1日100円で安倍政権打倒」と言う経済学者
「共謀罪」法を敵視する東京新聞
SEALDsを賛美した佐野元春のポエム
SEALs解散 活動を自画自賛
共産党「人を殺す予算」発言の藤野政策委員長を更迭
「防衛費は人殺しの予算」と言う日本共産党
「フジロックに政治を持ち込むな」で炎上騒動
共産党が小学生から署名を集め「安保法反対」を演出
安全保障法案 知性対反知性の構図に安倍首相反論
SEALs高校生デモの参加者は中高年が目立つ
SEALDsと野党共闘を大絶賛する「週刊金曜日」
「日本の武器開発は憲法違反」と書く毎日新聞
「安保法反対の憲法学者208人の声明」の愚かさ 
「永続敗戦論」でデモを煽る白井聡
安保関連法案成立と「ぼくたちの失敗」
「徴兵制あるかも?」と煽るパンフレット 民主党が作成するも廃棄
民進党山尾志桜里政調会長 政治資金疑惑で窮地
衆議院選挙結果 民主党大勝予想も大ハズレ
「民主党大勝利」という選挙予想
自称小学4年生の「解散総選挙批判サイト」 嘘がバレて炎上
SMバー批判の菊田議員へ非難轟々
「ネトウヨ内閣」と記事にする東京新聞
「安倍政権で日本のエンターティメントが右傾化」と報じる朝日新聞
都知事選 立候補を口走る石田純一に批判殺到
天皇陛下の生前退位報道を考える
「田中角栄ブーム」と呼ばれるもの
流行語大賞「日本死ね」を巡る騒動
葉梨法相「死刑のはんこ押すだけの仕事」発言
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/493385446.html

民主主義をどうしますか。
七つ森書館
山口 二郎

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 民主主義をどうしますか。 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


この記事へのトラックバック