「黒い看護師」殺人の吉田純子 死刑執行

3月のこの時期、中途半端な気がしますが法務省は2人の死刑を執行したと発表しています
そのうち1人は、看護師4人による保険金殺人で主犯格とされた吉田純子死刑囚です
看護師だった吉田純子とその仲間3人は共謀して、仲間の夫の胃にチューブを挿し込み、ウィスキーを流し込んで急性アルコール中毒に見せかけて殺害するなど、その医学知識を悪用して犯行を重ね、死亡保険金を騙しとったものです


二審判決直前の06年5月、弁護人を通じ報道機関に手記を寄せていた。A4判の便箋(びんせん)4枚につづられた手記では、一審判決で「主犯格」とされたことを否定。「もちつ、もたれつの中、知恵を出し合い、共謀へと及んだ哀(かな)しい結果だったのです」と書いた。「被害者の方々の魂が、どうか、天国で安らかでありますように。心より、お詫(わ)び申し上げます」と結んだ。
吉田死刑囚は「フォーラム90」の11年のアンケートにも「日々、内省と悔悟を胸に刻み、懺悔(ざんげ)の祈りを捧げております」と書いていた。
(朝日新聞の記事から引用)


控訴審で吉田純子は「自分は主犯格ではない」と主張していました。しかし、受け取った保険金約6700万円をほぼ独占し、豪華なマンションを購入しており、犯行グループのボス的存在であったと裁判所は判断しています
また、この事件では吉田死刑囚が共犯者であった堤美由紀受刑者(無期懲役確定)にレズビアン行為を執拗に要求していたと明かされ、イロモノ扱いされたという側面もあります
リーダー格で男勝りのところがある吉田死刑囚がいわゆるウケで、堤美由紀受刑者にはスカートではなくパンツルックを強要し、男役を強制していたとされ、2人の間には余人に理解できない複雑な役割、関係があったものと推測されます
それがどのようなものであったのかは、明かされないまま幕引きになったと言えます。無期懲役となった堤受刑者がいずれ事件の真相を明かす、とは思えないので

(関連記事)
看護師4人による保険金殺人事件を考える2 同性愛
看護師4人による保険金殺人事件を考える
廿日市大学生殺人 保険金殺人と認め懲役30年判決
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/503844138.html
廿日市大学生殺人 保険金目当の犯行で懲役30年求刑
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/503833973.html
同性愛者ストーカー殺人を考える
死刑執行 犯行時19歳だった関光彦
強盗殺人事件の田尻賢一死刑囚 死刑執行
大阪パチンコ店放火殺人 高見被告の死刑判決確定
裁判員裁判で死刑執行を批判する朝日新聞 津田死刑囚
死刑執行 アパート大家殺人の津田死刑囚ら2人
武富士強盗放火殺人の小林死刑囚 死刑執行
「闇サイト殺人事件」神田司の死刑執行
加古川7人殺し事件 藤城被告死刑確定
麻薬犯8人の死刑執行 インドネシア
死刑執行 坂出市3人殺しの川崎死刑囚
死刑執行 横浜中華街射殺事件の熊谷死刑囚
死刑執行 岡山OL殺害の住田紘一
横浜病院点滴殺人 内部犯行の可能性
小田島死刑囚 食道がんで病死
死刑執行 福岡一家4人殺害の魏巍死刑囚


同性愛と異性愛 (岩波新書)
岩波書店
風間 孝

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 同性愛と異性愛 (岩波新書) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


この記事へのトラックバック