相模原中学生自殺 児童相談所が保護せず見殺し

児童相談所がその役割を果たそうとしないがゆえ、虐待の犠牲になるこどもたちがいる現実をまざまざと見せつける事件がありました
相模原市の児童相談所が虐待を受けていた男子中学生の保護を拒絶したため、この中学生が自殺を図り、重度の傷害を負った末に死亡したと報じられています
相模原市の児童相談所は以前にも、一時保護した女子児童を全裸にし所持品検査をしていたと暴露されており、そのでたらめな運営振りは相談所所長を筆頭に職員のモラルや職務に取り組む姿勢など大いに問題があると言えます


「虐待駆け込み」突き放した児相!「保護してほしい」無視され中学生自殺
神奈川県相模原市で、両親から虐待を受けて児童相談所に通所していた男子中学生が自殺を図り、意識不明のまま1年3か月後の先月末(2016年2月)に死亡していた。
相模原市児童相談所によると、最初に虐待がわかったのは2013年11月、生徒が小学6年の時で、顔のあざがあることから学校が児相に通告、児相は虐待と認定して両親を指導した。
2014年5月に「親から暴力を受けた」と生徒がコンビニに駆け込み、相模原署が保護して児相に通告した。児相は6月から10月にかけて6回、両親と面接を繰り返したが、生徒は児相に「施設で暮らしたい」「家には居場所がない」「保護してほしい」と繰り返し訴えていた。
その後、両親は面接を拒否し、生徒はなお「保護」を求めていたため、児相は「一時保護」を提案したが、両親は同意しなかった。10月に学校から児相に「父親から暴力を受けたと言っている」と連絡があった。父親に投げ飛ばされベッドで脇腹を打ったという内容だったが、児相は「緊急性を訴える状況でない」と判断して対応しなかった。そして11月中旬、生徒は親族宅で自殺を図り、意識不明となった。
この最終判断について児相は、「親子の関係が徐々に改善の方向に向かっていた」という。しかし、生徒は児相でも友達にも「家には居場所がない」とずっと訴えていた。両親は生徒を児相に通わせるのをやめさせ、母親は「児相へ行くことで、もともとのものがもっとギクシャクしてきた。児相は信頼していません」「虐待とは思っていない。理由もなく手を上げてはいない」と話していたという。
(以下、略)


こどもに体罰を加えていた両親に問題があるのは明らかですが、児童相談所の対応にも重大な過失、不作為があったと考えられます
この中学生のケースワークを担当していた職員の能力に疑問を感じますし、相談所長が本当に監督者としての役割を務めていたのかさえも疑問です。まずは所長を更迭し、職責を問うべきでしょう
そして個々の職員が適切な職務遂行を果たしていたのか、十分の検証する必要があります
以前にも当ブログで書きましたが、児童相談所や児童自立支援施設というのは必ずしも児童福祉の専門家ばかりで構成されているわけではなく、他の部署で不祥事を起こした公務員を左遷し、配置する例があります。そんな職員がまともな職務を果たせるわけもなく、保護児童に暴行を加えたりわいせつ行為を繰り返したりする事例が現実にあります
自分が見聞きしただけでも大阪、岐阜、富山などの児童相談所、児童自立支援施設で不良な職員による暴行や強制わいせつが行われていました
ですから、相模原市の児童相談所も適切な児童保護行政を行っていたとは思えないのであり、市議会はこの問題を追及し、責任を問うべきだと考えます

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