札幌連続爆弾事件を考える3 懲役18年の判決
2014年に札幌市内で連続した爆弾事件の犯人として逮捕されていた名須川早苗被告に対し、札幌地方裁判所は懲役18年の実刑判決を言い渡しています。警察を狙った犯行から、過激派や「社会に恨みを抱く40歳台の男性」の犯行とも言われた事件でしたが、主婦による爆弾事件という意外な結果となりました。冤罪説も巷では飛び交ったものの、今回の判決で一定の結論が出たと言えるのではないでしょうか?
札幌市北区で相次いだカセットコンロ用ガスボンベの爆発事件で激発物破裂などの罪に問われた同区の無職名須川早苗被告(53)の裁判員裁判で、札幌地裁は11日、懲役18年(求刑・懲役20年)の判決を言い渡した。
名須川被告は一貫して関与を否認してきたが、田尻克已裁判長は「被告が犯人であると強く推認させる複数の事実があり、弁解も不合理だ」と指摘した。
判決は、被告宅から押収された〈1〉犯行に使われたボンベの種類を記載したメモ〈2〉犯行声明文の作成に使われたノートや封筒、ゴム印〈3〉書きかけの声明文――を証拠に挙げ、「被告が犯人でなければ説明できない」とした。
名須川被告は「声明文などは真犯人から自宅に投函とうかんされた」と主張したが、判決は「声明文には被告が語る投函日の時点では知り得ない内容が記載されており、弁解は到底信用できない」と一蹴。万引き事件で取り調べを受けるなど、警察に恨みを抱く動機もあったと結論づけた。
(読売新聞の記事から引用)
有罪と判断する決め手となった、「犯行に使われたボンベの種類を記載したメモ」や「書きかけ声明文」などというものを、なぜ名須川被告が所持していたのかは謎です(警察が証拠をでっちあげ、犯人に仕立てたという陰謀説はなしです)
警察の捜査で自分が容疑者として浮上するはずがない、と慢心していたのかもしれません
本当のところは那須川被告に確かめるしかないのですが
万引き事件での逮捕をきっかけに、こうまで深い恨みを抱き、大胆な犯行をやってのけるに至った経緯についても、名須川被告が沈黙している以上、知りようがないわけです
有罪判決は下されたものの、何とも釈然としない結果です
「名須川被告は冤罪だ。那須川さんを救え」と考える支援者たち(実在するのかは不明ですが)は、控訴を求め闘いを継続するのでしょうか?
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