CoCo壱番屋廃棄カツ横流し事件3 マルコメ製品も転売
「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する壱番屋(愛知県一宮市)が廃棄処分にするよう委託した冷凍ビーフカツを、廃棄物処理業者が横流ししていた問題の続報です
転売を仲介した「みのりフーズ」の倉庫からは「マルコメ」の賞味期限切れ味噌や、日本生活協同組合の冷凍食品も発見されており、これらは廃棄物処理業者「ダイコー」が処理を引き受けた製品と確認されています
こうして転売を重ね、不当な利益を上げながらそれを隠し、税務申告もしなかったのでしょう
しかし、こうした転売についても、「ダイコー」や「みのりフーズ」の経営者は「あまり儲からなかった」と言ってのけるなど、罪の意識は微塵も感じられません
今回の不正転売事件で、みそメーカー最大手「マルコメ」(長野市)が廃棄したみそも横流しされていたことが18日、わかった。
マルコメによると、2014年3月~昨年7月、売れ残って返品されるなどしたみそなどの処分を「ダイコー」に委託。累計144トンで、ダイコーはマルコメに「廃棄物として処理した」と説明していた。「みのりフーズ」の岡田氏も読売新聞の取材に、ダイコーからみそを仕入れたことを認め、「主に弁当店に売ったが、あまり売れなかった」などと説明した。
一方、岐阜県は18日、みのりフーズで壱番屋以外の製品108品目が見つかり、製造元などの記載がある69品目の調査を、管轄する10都道県と11市に依頼したと発表した。このうち冷凍のビンチョウマグロ96箱(約532キロ)は、日本生活協同組合連合会(東京)が賞味期限切れの約2トンを廃棄したもので、運送業者を通じてダイコーに送られたと判明。約1・5トンが所在不明で、県は市場に流通した可能性があるとみている。
(読売新聞の記事より引用)
別の報道では、「ダイコー」に賞味期限切れ製品の廃棄処分を委託していた食品メーカーが契約を見直す(破棄する)と述べており、このまま廃業に追い込まれる可能性が大です
信頼を裏切る行為を重ねてきたのですから当然でしょう
さて、「CoCo壱番屋」のビーフカツ以外の廃棄商品も横流しされていたと発覚したため、これまでに「みのりフーズ」から怪しげな食品を仕入れていたスーパーや弁当店はさらなる衝撃を受けていると思われます
「みのりフーズ」から仕入れた訳あり商品はどれもこれも廃棄処分品と考えるべきで、それぞれの店の経営を揺るがしかねません
安いからと手を出したのが間違いで、とんでもなく高い買い物になりました
これは一般消費者も同じでしょう。「激安スーパー」を持て囃し、「安ければ安いほどよい」と品質や安全性を置き去りにしてきた結果、廃棄処分品を購入する結果を招いたわけです。もちろん転売、販売した業者に責任があるのですが、消費者は自身を守るためにも、怪しいほど安い商品は疑い、購入しないよう自制する必要があります
激安のチキンカツを買って、それで家族が食中毒で死亡するような事態を避けるためにも
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