「スター・ウォーズ」に勝った「妖怪ウォッチ」
年末、注目の映画といえば「スター・ウォーズ フォースの覚醒」でした。11月頃から盛んに宣伝しており、関連グッズやタイアップ商品の売り込みもやかましいくらい盛んでした
しかし、蓋を上げてみると興行成績は2位にとどまり、1位は「妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」1となりました
映画.コム配信の記事を引用します
12月19~20日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)が発表された。「スター・ウォーズ フォースの覚醒」優勢の予想を覆し、人気アニメの第2弾「映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」が初登場1位を獲得した。全国434スクリーンで公開され、オープニング2日間で動員97万4557人、興収10億5780万8800円を記録。これは昨年12月20日より公開され、15年度邦画No.1の興収78億円をあげた前作「映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!」の興収比64.9%の成績。そう、昨年の「妖怪ウォッチ」1作目は、オープニング2日間で興収16億2800万円を叩き出していたのであった。
他の作品が「スター・ウォーズ フォースの覚醒」を避ける中、真っ向勝負を挑んだ「妖怪ウォッチ」が、ハイレベルなオープニング対決を制した。妖怪メダルとカードが付いた劇場前売券は最終的に102万4825枚を記録し、2年連続で100万枚を突破。さらに入場者にも映画最重要キャラクターのメダルがプレゼントされるとあって、子どもたちが大挙して劇場に詰め掛けた模様。最終興収で60億円は超えてきそうな出足。
世界各国で記録的なオープニング成績が続出している「スター・ウォーズ フォースの覚醒」は、日本では初登場1位を獲得することが出来なかった。12月18日より全国958スクリーンで公開され、土日2日間で動員80万0258人、興収12億4502万3900円の成績。ただ、興収では「妖怪ウォッチ」を上回っており、3日間では動員104万4330人、興収16億1934万円を記録。興収254.8億円を記録した「アナと雪の女王」のオープニング成績を抜いている。
(以下、略)
もちろん、「スター・ウォーズ」は世界各国で観客を集め、大ヒット中です。日本のこの興行収入はあくまでも局地的な現象にすぎません。しかし、米ディズニー関係者は大いに不満でしょう
制作費200億円超の大作である「スター・ウォーズ」が日本のアニメごときに負けるなんてあり得ない、と思っているのかもしれません(勝手な想像です)
昨年もクリスマスから新年にかけてのこの時期、ディズニー「ベイマックス」と「妖怪ウォッチ」劇場版が激突しており、最終的な興行成績では「ベイマックス」が75億円を記録して上回っています
それにしても劇場版「妖怪ウォッチ」が2作続けて興業成績で50億円を超えるのは確実でしょうから、これはこれで刮目すべきでしょう
『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』予告映像
中国や韓国など、「日本のアニメに追いつく」とか「追い越す」と豪語していたわけですが、劇場版長編アニメーションで50億円を売り上げるような作品をなかなか生み出せないのが現状です
他方で、日本では次々と新しいコンテンツを生み出しているのであり、その差が簡単に縮まるとは思えません
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