「キングオブコメディ」高橋容疑者は洗脳願望と書くLITERA

高校に忍び込んでは女生徒の制服を盗んでいた「キングオブコメディ」の高橋健一容疑者が逮捕され、各メディアがさまざまな報道を繰り広げています
当ブログでしばしば取り上げるインターネットメディアLITARAは、高橋容疑者が犯罪に走ったのは洗脳願望ゆえだ、とする記事を掲載しています
長文の記事のため、一部を引用します


キングオブコメディ高橋健一はなぜ「女子高生の制服」に走ったのか? 背景にある洗脳願望とコンプレックス
(前略)
その心理構造を分析しているのは大阪府立大学総合科学部教授・森岡正博氏。森岡氏は『無痛文明論』(トランスビュー)などで高い評価を受けている哲学者だが、著書『感じない男』(筑摩書房)では、自らの性的嗜好を掘り下げるかたちでロリコンに走ったり、制服やミニスカに執着する男のセクシュアリティに迫り、大きな話題になった。
森岡氏は同書の中で、女子中学生や女子高生の制服に執着する背景についてまず、〈中学校・高校がその着用を義務づけているという点にある。私は、制服少女の向こうに、「学校」を透かし見ているのだ。〉という。
つまり、この「学校」という場所にこそフェティシズムを喚起する理由があるというのだ。どういうことか。
〈中学校や高校の教育は、生徒の頭の中に知識や価値観を流し込むこと、すなわち「洗脳」にかぎりなく近くなるということである。
中学校や高校においては、「学校」が基本的に「洗脳」の場になっているということ、ここに何かの秘密があるのではないだろうか。
そういう目で見てみると、中学校や高校は、柔軟性に富んだ少年少女たちを、経験を積んだ大人たちが、よってたかって公然と「洗脳」することが許されている、きわめて危ない場のように思えてくる〉
そして、「学校」が洗脳の場所だという妄想を膨らましていくと、その「学校」が着用を義務づけている「制服」を着ている少女たちは、次のような存在になる。
〈彼女たちは、まるで、「私のことを洗脳して!」「私のことを、あなたの好きなように洗脳してもいいのよ!」と言っているように私には見えるのである〉
〈制服少女を見たときに、私が抱いてしまうところの、「ああ、私はこの少女を洗脳してもいいのだ。この少女の脳の中身を書き換え、私のことを本気で好きになるようにマインド・コントロールし、メイドのように従わせることが許されているのだ。そういう危ないことをしても、誰からも非難されないし、この少女本人がそれを望んでいるのだ」という自分勝手な妄想こそが、制服少女の清涼感とゾクゾク感の秘密だったのである〉
たしかに制服が、支配=服従という関係を想起させるという説明はわかりやすい。
そういう意味ではメイド萌えにも共通する部分があるかもしれない。
しかし、森岡氏の分析はこれで終わりではない。「制服」に対しフェティシズムをもつ男たちの心をさらに紐解いていくと、その男自身がもつ深い「コンプレックス」に行き着くという。
どういうことか。森岡氏は相手を「洗脳」するという行為の先にある、男たちの究極の願望について書いている。それは、少女の脳と自分の脳をそっくり入れ替えて、自分自身が少女の脳のなかに入り込むというものだ。
〈もし少女の脳を、私の脳によって置き換えたら、何がおきるのだろうか。私は少女の体の中に幽霊のように入り込んで、少女の体を内側から生きることができるようになるだろう。私の体は、少女の体となり、私が胸を触ればそこにはまだ小さい乳房があり、鏡を見ればそこにはかわいい少女の顔が映っているということになるはずだ。私は少女の体を内側から生きることができるのだから、その少女を自分の思い通りに完全に支配し、操作することができる。これが「洗脳」のもっとも完璧な形である〉
〈「少女を洗脳したい」という欲望とは、私のこの体を捨て、少女の体の中に入り込んで、そのかわいい体を、その内側から自由自在に操りたいという欲望ではないかと思うのだ〉
(以下、略)


長々と引用しました。全文を読みたい方は上記のLITERAのサイトへアクセスしてください。
「洗脳」とか「マインドコントロール」とか、そうした文言にこの記者は惹かれたのかのかもしれません(森岡教授の用語ではありますが、そこに共感できるかどうかで、この論評に納得できるか否か、分かれるのかもしれません)
精神分析の知見を拠り所にしている自分からすれば、「何だかなあ」という感想です。高橋容疑者の内にある性的欲望を、わざわざ「洗脳願望」などと表現するのには違和感しか湧きません
もちろん、唯一絶対の正しい解釈が存在するはずもなく、高橋容疑者の心の内をさまざまな表現で言い表すのは可能です。発達系の学者ならば、高橋容疑者の未成熟さに着目し、大人になりきれない弱さと芸人という不安定な職業を絡めて論じるのかもしれません
社会学者ならば、「性的な商品として存在する女子高生」の価値やら制服という記号に関して高橋容疑者が込めた意味、を論じるのかもしれません
この事件のどこに着目し、その行動や嗜好を論じるかはそれぞれの専門分野によって違いが出て当然です
さて、自分ならば高橋容疑者が抱えていた「未完の物語」について、論じようと思います。「未完」とは完遂されていない物語を指します
青春時代の恋や憧れといった淡い思い出だけではなく、女子生徒に対するさまざまな欲望をいかなる形で満たそうとするか、高橋容疑者が心の内に描いていたドロドロのストーリーがあり、決してそれは終わらない(完遂されない)形で存在したのだろう、と推測します。完遂されないからこそ、高橋容疑者が制服を盗み続け、物語が続くことを期待し、そこに浸っていたいと欲したのでしょう
長くなりましたので、ここで一区切りにし、また事件の続報に併せて語ることにします

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