クレーマー詐欺の女 懲役2年6月求刑
購入した食品に髪の毛が入っていた、などと虚偽のクレームを申し立て、販売店から金品をだまし取っていた容疑で起訴された小野谷知子被告の裁判で、神戸地方検察庁は懲役2年6月の求刑をしたと報じられています
以下、日テレNEWS24配信の記事を引用します
6月、兵庫県神戸市のベーカリーショップに電話で、「髪の毛が入っていた」と
“ウソのクレーム”をつけ、現金1085円やクリームパン2個をだまし取るなど、今年5月から9月にかけて、同様の手口の6件について、詐欺罪に問われている同県伊丹市の無職・小野谷知子被告(45)。
警察の調べでは、小野谷被告は、今年2月から9月にかけて、全国40都道府県以上の少なくとも2000店舗に合計12000回もの電話をかけていたことが明らかになっている。
小野谷被告は、「500回以上だまし取り、金額は61万円相当になる」「疲れていたので甘いものを食べたかった」と警察の調べに対しては容疑を認めていた。
しかし、先週、開かれた初公判は“前代未聞の展開”に。
裁判官「あなたの名前は何ですか?」
小野谷被告「わかりません」
裁判官「生年月日は?」
小野谷被告「わかりません」
裁判官「なぜここにいるのか、わかりますか?」
小野谷被告「わかりません」
これでは、名前や住所が、確認できないとしていったん、休廷。その後、裁判が再開すると、小野谷被告は車いすに乗って、法廷に現れた。そして、再び、裁判官が質問する。
裁判官「聞こえますか?」
小野谷被告「聞こえません」
裁判官「聞こえていますよね?」
小野谷被告「聞こえました」
裁判の前提となる冒頭手続きも進まず、結局、起訴内容に対する認否もわからないまま“異例の閉廷”となった。
そして、改めて日程が設定され、25日午後4時から、裁判が開かれた。
法廷で小野谷被告はしっかりとした足取りで法廷に姿を現した。裁判官の問いかけには前回とは違い、はっきりと答え、起訴内容について、「間違いはありませんか?」と問われると、「いえ、ございません」と認めた。
動機については、「ただお金がほしかった」、「さみしさもあり何度もかけてしまった」と話し、「大変申し訳ないことをした」と謝罪の言葉を口にした。
裁判は25日午後に終わり、検察側は再犯の可能性があるとして懲役2年6か月を求刑、弁護側は情状酌量を求めた。
前回の裁判とは全く違う態度で25日の裁判に臨んだ被告だが、前回の裁判については、「パニック発作が起こって覚えていません」と説明している。
(以下、略)
パニック発作(パニック障害)と小野谷被告は釈明していますが、どうなのでしょうか?
虚偽のクレームを申し立て金品を騙し取る犯行を重ねてきた女ですから、法廷でも精神的な障害を装い刑罰を免れようとした可能性は否定できません
初公判ではまるで心神喪失状態にあるかのような態度を示したものの、警察に逮捕され留置所にいる間は三度の食事を平らげ、夜はいびきをかいて寝ていたとも考えられます
人定質問をはぐらかすような小野谷被告の態度に弁護人は驚き、慌て、呆れてしまい、休廷中に説諭したのでしょう。このような態度は裁判官の心証を悪くするだけで、何の益にもならないと
こうした詐欺の場合、被害金額を弁済した上で被害者と和解を成立させていれば執行猶予付きの有罪判決となるケースがほとんどです
しかし、小野谷被告は被害金額の弁済も済ませていないのでしょうから(起訴されたのは数件分の犯行ですが、起訴されていない数百件もの犯行について弁済をするだけの金があるとは思えません)、実刑が言い渡される可能性があります
おそらくは刑務所に入ってもあれこれと心身の不調を訴え、刑務作業を拒否したりとトラブルメーカーになるような気がします。受刑態度が不良ならば仮釈放の対象になりません
追記:小野谷被告には懲役2年、保護観察付き執行猶予4年の判決が言い渡されています
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