熊谷6人殺害事件を考える5 「精神鑑定は必要ない」
風邪のためブログの更新ができませんでした。多少なりとも回復しましたので、気になっていた事件の続報を取り上げます
9月に埼玉県熊谷市でペルー人の男が民家に侵入し、6人を殺害するという凶悪事件があったのですが、捜査はどこまで進んでいるのでしょうか?
埼玉県熊谷市で9月、民家3軒の計6人が殺害された事件で、県警は4日、ペルー国籍の住所不詳、無職ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン容疑者(30)を、2軒目の女性に対する殺人と住居侵入の両容疑で再逮捕した。
ナカダ容疑者は10月8日、1軒目の夫婦殺害と住居侵入の両容疑で逮捕されたが、この容疑については4日、処分保留となり、県警は捜査を継続する。
発表では、ナカダ容疑者は9月15日夕~16日夕、熊谷市石原の無職白石和代さん(当時84歳)宅に侵入、白石さんの上半身を刃物で数回刺し、失血死させた疑い。
ナカダ容疑者は「うそです」と供述しているという。
ナカダ容疑者は9月16日夕、母子3人が殺害された3軒目の民家2階から飛び降り、一時、意識不明の重体となった。これまでの捜査で、白石さん宅からナカダ容疑者の指紋がついた菓子袋が見つかっている。
(読売新聞の記事から引用)
ナカダ容疑者はあくまで犯行を否認し続ける構えのようです
犯行のあった時刻、場所にナカダ容疑者以外の人物がいて、6人を殺害して逃げおおせたなどと考えるのは無理があり、犯行はナカダ容疑者によるものと断定して間違いないのですが、なにゆえ否認しているのか分かりません
犯行時心神耗弱状態で記憶がない、とも考えられますが、断定はできません
弁護人は裁判所に精神鑑定の実施を求めましたが、却下されたと報じられています
埼玉県熊谷市で9月に民家3軒で計6人が殺害された事件で、1軒目の夫婦殺害と住居侵入の疑いで逮捕されたペルー国籍の住所不詳、無職ナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン容疑者(30)について、弁護団は2日、10月30日付でさいたま簡裁へ請求した精神鑑定が却下されたと発表した。
弁護団によると、同簡裁は「警察や検察の取り調べを全て録音、録画している」、「入院中の治療や診断結果などは病院が保存している」と理由を挙げ「現時点では精神鑑定は必要ない」としている。
「現時点で精神鑑定は必要ない」と断定する根拠が理解できません。この先、起訴前に地方検察庁は精神鑑定を請求するはずであり、その請求を裁判所は認めるのでしょうから
初動捜査で致命的な失態をやらかした警察は、きちんと証拠を採取・確保するなど厳密な捜査ができているのか、気になります
「ナカダ容疑者を追い詰め、自供させれば1件落着」などと、安易に考えていたら困ります
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