新潟連続強姦殺人事件を考える２　無期懲役求刑: 夾竹桃日記

2015年11月21日

新潟連続強姦殺人事件を考える２　無期懲役求刑

新潟県で４人の女性が相次いで襲われ殺害される事件があり、その犯人として逮捕された喜納尚吾被告の裁判が続いています。犯行の態様は強姦殺人なのですが、発見された遺体はすでに白骨化しており、喜納被告の殺害方法や正確な殺害時刻を立証できないため、強姦致傷罪で起訴されています

喜納被告に対し、新潟地方検察庁は無期懲役を求刑しました

新潟県新発田市の男が強姦致死の罪などに問われている裁判員裁判は２０日、論告求刑公判が開かれ、検察側は無期懲役を求刑した。

起訴状によると、喜納尚吾被告（３２）は、２０１３年１１月、女性（当時２２）を車で連れ去り、暴行して死亡させた罪などに問われている。

喜納被告は去年６月の裁判所からの逃走未遂事件など４つの事件については起訴内容を認めているが、強姦致死事件については否認している。

２０日の論告求刑公判で、検察側は強姦致死事件について、「致命傷になるほどの暴行を加えていて、極めて犯行が冷酷。強姦致死罪で処罰する中でも極めて重い」と指摘した。

さらに、喜納被告が犯罪を繰り返していることを挙げ、「被告に矯正は不可能。社会に出たら再び犯行に及ぶ可能性がある」として、無期懲役を求刑した。

一方、弁護側は証拠の保管状況がずさんだったなどとして被告が犯人でない可能性があると主張した。

裁判は２０日、結審し、判決は来月１０日に言い渡される。

（日テレ２４ニュースから引用）

新潟県新発田市周辺では女性の連れ去り未遂事件や強姦事件があり、殺害された後に遺体で発見されたケースも含め、喜納被告の犯行と見られるのですが、検察は立証できた５件の犯行に限定して起訴しています

そして無期懲役に問うのが、検察として精一杯なのでしょう

本来ならば複数件の強姦殺人で死刑を求刑するべきどころなのですが

喜納被告は無期懲役刑の判決が下っても控訴し、ところん争い続ける魂胆なのだろうと推測されます。例によって、「喜納さんは無罪だ。喜納さんを救え」と人権団体が騒ぎ出すのかもしれません

他方で、今回起訴に至らなかった被害者、その家族もいるのですから、喜納被告が無期懲役になったところで何の救いにもならないのであり、無念さは察してあまりあります

強姦事件は指紋、血液、体液など物的証拠が残る可能性が高く、喜納被告とて毎回これらの証拠が残らぬよう周到な準備をして犯行に及んでいたわけではないと思われます。捜査に手抜かりがなかったのでしょうか？

「連続強姦殺人事件が発生している」と地域社会に警戒を促し、目撃情報を積極的に募り、被害を受けたら速やかに警察へ届け出るよう働きかけるといった、当たり前の対応が田舎の警察にできていたのかも気になります（新潟県警にすれば余計なお世話なのでしょうが）

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