「パリのテロは日本も標的だった」と書くメディア: 夾竹桃日記

2015年11月16日

「パリのテロは日本も標的だった」と書くメディア

いつも、「安倍政権で日本はお先真っ暗。日本もイスラム国によるテロの標的になる」と警鐘を鳴らしまくっているリテラの記事を取り上げます

パリの同時多発テロにかこつけ、「今回のテロは日本も標的だった」とする憶測記事を掲載しています。もちろん、直接イスラム国に取材をし、彼らのテロ計画の全容を聞き出した上で記事にしているのではなく、単なる憶測にすぎないのであり、いわば便乗商法です

パリのテロは日本も標的だった？佐藤優も警告！安倍政権と安保法制が国内にイスラム過激派テロを呼び寄せる

パリで発生した同時多発テロはやはりISの犯行だったようだ。日本時間14日夜、ISが犯行声明を発表、AFP通信は、劇場を襲撃した容疑者の一人が「オランド大統領のせいだ。シリアに手を出すべきではなかった」と叫んでいたという目撃者の証言を報じた。

フランス軍は2014年からイラクでISへの空爆を行っており、今年9月27日には、はじめてシリア領内でISに空爆を実施していた。ようするに、今回のテロはこうしたシリア内戦へのISの報復だということだろう。

しかもここにきて、今回の同時多発テロの標的に、日本も入っていた可能性が浮上している。昨日、本サイトではいち早く報道したが、日本食料理店が銃撃を受けていたことが明らかになったのだ。この件はフランスのフィガロやイギリスのデイリーテレグラフなどでも報じられ、かなり確度の高い情報と思われる。

昨日は日本食料理店への銃撃情報自体を「デマだ」と攻撃していたネットの安倍親衛隊たちは、こうした報道に今度は「なんでもかんでも安倍さんのせいにするな」「たまたま一帯の食い物屋が狙われただけ」と、躍起になってテロと安倍政権の関係を否定している。だが、本当に日本は今回のテロと無関係なのだろうか。

ISは今年1月、後藤健二さん、湯川遥菜さんの日本人2名を殺害した際、ビデオで安倍晋三首相を名指しし「勝ち目のない戦争に参加するというお前の無謀な決断のために、このナイフは後藤を殺すだけでなくお前の国民がどこにいようとも虐殺をもたらすだろう。日本の悪夢を今始めよう」と恫喝した。続けて、ISの機関誌「ダービク」電子版も2月12日に「安倍による思慮のない支援表明後は、すべての日本人と日本の施設が標的になった」とし、日本をもテロ攻撃の標的とすることを宣言している。今回の日本食料理店銃撃がこうした宣言を行動に移した結果である可能性は否定しきれないだろう。

（以下、略）

http://lite-ra.com/2015/11/post-1683.html

全文を読みたい方は上記のリテラのサイトを御覧ください

同時多発テロでは、パリにあるカンボジア料理店も銃撃を受けていると報じられています。イスラム国はカンボジアもテロの標的と定めた上で銃撃したのでしょうか？

たまたま道筋にあった飲食店を無差別に狙ったのであって、カンボジアを政治的な攻撃の対象と断定した上での行動だとは思えません

しかし、リテラは「日本料理店も狙われた。これはイスラム国が日本を標的と定めた証拠だ」と大騒ぎしています。あまりに騒ぎすぎて、常軌を逸している風に映ってしまいます

もちろん日本も西側の大国であり、アメリカの同盟国ですからイスラム国から見れば敵なのでしょう

いつかは日本国内でもテロが起きる可能性はあるわけで、無視できない問題ではありますが、リテラの態度はテロを恐れるあまりにパニックを起こし、頭が沸騰しているのではないか、とさえ言いたくなります

「日本はテロから免れるために、イスラム国の前に土下座し、命乞いすべきだ」と書きたくて仕方がないような…

以前にも書きましたが、日本だけがテロとは無縁で安全でいられるような立場を確保するのは困難であり、非現実的な思考です

リテラは、「安倍政権を排除し、安全保障関連法を廃止し、平和憲法を堅持すれば、日本はテロの標的にならない」と考えているのでしょう。しかし、そんな選択をしたからテロは絶対に起きない、と断言できるはありません。イスラム過激派にとって非イスラムの豊かな国はすべて敵なのですから

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