漫画の児童ポルノ禁止を日本に要請、国連報告者
書いていた記事が途中で消えてしまったため、もう一度最初から書き直しです。やれやれ
国連の名前はまだまだ権威として健在なのでしょう。多くの日本人にとってはさて、その国連の命を受け日本における「子どもの売買、児童売春、児童ポルノ」に関する特別報告者、マオド・ド・ブーアブキッキオ(オランダの女性弁護士)が「漫画も取り締まるべき」と発言し物議をかもしています
「漫画の児童ポルノを禁止しろ!」 国連報告者が日本政府に要請
日本では主に少女を撮影したビデオ映像を児童ポルノとして販売、配信を取り締まっています。漫画の場合、実在しない少年少女を描いたものであるため被害者は存在しないとの理由で、取り締まりの対象にはなっていません
上記の記事で、芸術的表現の自由と児童保護の必要性の間に「適切なバランスを見いだす」ことの難しさは認めたとあるように、明確な基準を設けるのは困難です
それでもなお取り締まれ、というのはゴリ押しでしょう
従来から漫画を取り締まれと叫んできた団体は大喜びで拍手、喝采しているのかもしれません
取り締まり強化を求める側の理屈からすれば、裸だけが規制の対象ではなく、暴力的な表現も著しく劣情を煽るものだから規制すべし、となります
これによってスポ根漫画や学園モノ、少女漫画もアニメーションも規制の対象となります
およそ表現の自由など許容される余地はなく、あれもダメ、これもダメ状態です
そもそもわずか1週間の滞在で何を調査し、理解できたと言うのでしょうか?
おそらくは漫画やアニメ、ゲームを取り締まるべきだと主張する民間団体が作成した資料を読んだだけ、と思われます
多くの漫画家が筆を折るのを迫られたり、過去の名作を出版禁止どころか所持さえも禁止するという魔女狩りのような事態に陥る危険を感じます
もちろん、児童の売春や買春を取り締まるのは当然ですし、リベンジポルノのような動画の公開・配信も取り締まるべきです。出合い系サイトが被害を生み出す温床なのですから、これも規制すべきでしょう
しかし、漫画やイラストのような創作物をどう扱うかは、日本国内でこれから議論を進めるべきでしょう。国連の報告だけを絶対的な根拠として、一方的に取り締まるような法律を制定するべきではありません
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