日本アニメの底力 カロリーメイトCM

某サイトで、「すでに中国のアニメが日本を超えている、と専門家や評論家が認めている」などという主張があり、「おいおい、どこにそんな専門家がいるのか?」と1人でツッコミを入れていたところ、今日紹介するカロリーメイトの新CMの話題を見つけました
あれこれ語るよりも先に、動画を御覧ください


平祐奈、6328枚の大作“動く黒板アート”に感動!カロリーメイト新CMで受験生に

「カロリーメイト」新CM「見せてやれ、底力。」編 CM、メーキング映像



有名な漫画家でもなく、成功したアニメーターでもなく、美術を学ぶ学生たちの手による作品です。こうした人材を生み出す基盤が日本には存在し、マンガやアニメ、同人誌などの分厚い文化を形成していると言えます
中国では500近い大学に漫画やアニメ関連の学部・学科が設立され、毎年多くの卒業生を送り出しています。しかし、だからといって手塚治虫のような漫画家や数百人も存在したり、宮﨑駿のようなアニメーターが数十人も活躍しているわけではありません
さて、上記の動画について触れたPouchの記事を引用します


本日ご紹介するのは、10月24日(土)より放映が開始されるカロリーメイト新CM、『見せてやれ、底力。』。
いよいよ受験当日。試験会場で席につき、緊張がどんどん膨らんでいく中、ふと顔を上げて目にとまった黒板。そこに映し出されていたのは、これまでの高校生活、勉強や友人たちと過ごした日々、季節の移ろいや、家族とのやり取り。
気がつけば自分はこれまで、多くの人に支えられてきた。そのことを深く実感し感謝しつつ、気持ちを新たに、いざ試験へ挑む……。
そんなCMの最大の目玉となる作品が、冒頭の黒板に描かれた “黒板アート” なのですっ!
【34名の美大生による圧巻の黒板アート】
総勢34名の美大生たちが、のべ2,623 時間以上もの時間をかけて制作。6,328枚もの黒板アートをコマで繋ぎ合わせたアニメーションに、ただただ圧倒され、感動に胸打たれること必至なの……!
【制作メンバーには、黒板アーティスト “れなれな” さんの名前も】
チョークの先を細く削り、黒板をキャンバスにして絵を描いてゆく。気の遠くなるような作業に協力したメンバーは、ほとんどが女性。その中心となったのは、話題の黒板アーティスト “れなれな” さんです。
【超絶技巧で話題のお方です】
れなれなさんは、高校生のとき自身のツイッターに「アナと雪の女王」を模写した黒板アートを投稿、一躍 “時の人” となった人物。
去る4月には宮部みゆきさん最新作のカバーイラストも担当されるなど、現在大注目のアーティストなのよね。
【主人公を演じるのは現役女子高生】
本CMで女子高生役を演じるのは、注目の若手女優・平祐奈(たいら ゆうな)さん。実際に現役の高校生である平さんは、自身がモデルである黒板アートを目の当たりにし、
「自分にそっくりに、細かく書いてくださっていて、すばらしいなと思いました。また、画が繊細でびっくりしました」と感想を述べられておりました。
(以下、略)


最新のコンピューターCGによるアニメーションも悪くはありませんが、描き手の息遣いや情熱が伝わってくる黒板アートの素朴で力強い表現も十分魅力的であり、文化と呼ぶに相応しいのではないでしょうか

(関連記事)
パクリアニメを批判する中国メディア
中国アニメ「雛蜂 -BEE-」日本で放送開始
「国家イメージまで創り上げた日本のアニメ」と報じる中国メディア
中国アニメ 美少女も結局日本風に
大和総研の「日中アニメ業界の比較研究」がひどい
中国メディアの陳腐な論評「日本アニメ、人気の秘密は民族文化」
中国では作れない春秋戦国時代アニメ「キングダム」
成功を焦る中国アニメ 世界的なヒット作はなく
「名探偵コナン」の人気を読み誤る中国メディア
中国メディア 「中国アニメ界になぜ宮崎駿は生まれないのか」
「日本の伝統と現代を融合させた宮崎駿」と誤解する中国メディア
コミックマーケットに見る日本の底力
コミケ中止の波紋 漫画文化の危機か?
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/202006article_20.html
英国をゆるがす日本のカワイイ文化
日本のロリータ・ファッション文化が世界を侵食
人が搭乗できるロボットを作ってしまう日本
東京国際アニメフェア閉幕 観客動員大幅減少
AFP通信が初音ミクを「リアル世界のヒットメーカー」と報じる
「もしドラ」 ドラッカーをもアニメにしてしまう日本
「マッドマックス」を丸パクリした中国映画 世界が失笑

マンガキャラの集中トレーニング (廣済堂マンガ工房)
廣済堂出版
2015-10-28

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by マンガキャラの集中トレーニング (廣済堂マンガ工房) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


この記事へのトラックバック