春日井市ラーメン強盗殺人を考える3 捜査を撹乱

愛知県春日井市のラーメン店での強盗殺人容疑で指名手配されていた宮地良太(27)が逮捕され、警察は面目を保った格好です
「捕まれば死刑になる」と自棄になり、殺人や強姦などの犯行を重ねる危険もあったわけですから、警察関係者は胸をなでおろしていることでしょう


愛知県春日井市のラーメン店で9月24日に発生した強盗殺人事件で、県警特別捜査本部が逮捕した同店の元従業員、宮地良多(みやじりょうた)容疑者(27)=同市牛山町=が、事件後の任意の事情聴取に対し、不審人物として店の関係者の名前を挙げ、「連休明けで金があるから狙ったに違いない」などと話していたことが捜査関係者への取材で分かった。捜査をかく乱する狙いがあったとみられる。
捜査関係者によると事件発生後、宮地容疑者はラーメン店の関係者の一人として捜査員から事情を聴かれた。その際、事件当日は「大阪の友人の家にいた」などと自身のアリバイを主張する一方で、思い当たる人物として、店の関係者の名前を出したという。
ところがその後、宮地容疑者が同県小牧市内の名鉄の駅で券売機に1万円札が詰まるトラブルに遭い、駅員と携帯電話で通話していたことが判明し、アリバイが崩れた。
先月27日からの任意の事情聴取でもあいまいな供述を繰り返し、28日夜に県警春日井署から逃走、大阪府岸和田市の実家で逮捕された。
その後は容疑を認めており、調べに対し「1人でやった」などと供述していることが分かった。現場の状況とも矛盾点はなく、捜査本部は単独犯の可能性が高いとみて調べている。県警は1日、宮地容疑者を送検した。
(毎日新聞の記事より引用)


別の報道では、宮地容疑者の立ち回り先から多額の現金が見つかっており、奪った金の一部と見られています
宮地容疑者はこのラーメン店で売上金を着服したとして解雇されており、警察は最初から容疑者として狙いをつけていたのでしょう
さて、宮地容疑者ですが、大阪出身なのになぜ愛知県春日井市のラーメン店で働いていたのか、との疑問が湧きます
今のところ宮地容疑者の前科に言及する報道はありません。しかし、逮捕歴や服役したことのある人間が地元では就労できないため、別の土地へ移り住むケースは珍しくないため、宮地容疑者の前科前歴が気になります
非行歴も犯罪歴もない者が、人を殴り殺してまで金を奪うものなのか、との思いもあります。宮地容疑者の場合、売上金を盗んだ疑いで解雇されていますので、報復という意味合いも考えられます。自分を告発しただろう元同僚を許せず、「ぶっ殺してやる」と思い詰めて犯行に至ったのでしょうか?
その辺りの経緯は取調べの中で語られるのかもしれません
追記:宮地容疑者に対し、名古屋地裁は無期懲役の判決を言い渡しています

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