安全保障法案 知性対反知性の構図に安倍首相反論
安全保障関連法案を成立を急いだ安倍内閣の支持率低下が、各メディアによって報じられています
支持率の低下に拍手喝采している方もいるのでしょうが、自民党総裁選挙の方は無投票で安倍総裁が選出され、当面の間は安倍政権が継続する見込みです
さて、安全保障関連法案を巡り国会内、国会外でさまざまな駆け引きがありました。それらの1つ、1つも法案が成立した現在では「済んだ話」になってしまい、世間の関心は薄れ、誰も気に留めないようになりつつあるのかもしれません
ですが、この国の有り様を考える上ですべてを「済んだ話」で片付けるわけにはいきません
国会前に集まって法案に反対を叫んだ野党国会議員や憲法学者、知識人、芸能人、SEALsらの姿勢を、問うべきだと思い取り上げます
産経新聞の記事で、安倍首相は国会前デモ隊の批判に反論を展開していますので紹介します
【安倍首相ネット番組詳報(1)】反対デモの教授に反論 「『人間じゃない』は何の利益にもならない」より抜粋~
櫻井氏「産経新聞の『iRONNA』に書かれているが、法政大教授の山口二郎氏が国会前デモで、学生たちの前で『安倍に言いたい。おまえは人間じゃない。たたき斬ってやる』と言った。学者の言葉とは思えないし、普通の人間の言葉だと思えない。山口氏はツイッターで『日本政治の目下の対立軸は文明対野蛮である。道理対無理である。知性対反知性である。日本に生きる人間が人間であり続けたいなら安保法制に反対しないといけない』と。田久保さん、どう思われますか」
杏林大の田久保忠衛名誉教授「表裏が逆になっている。民主党の大幹部が『保守はもう終わった。われわれこそが保守本流だ』と言っている。われわれが考えている白が黒になり、黒は白になり、世の中がひっくり返っちゃっている。これは全部デマだ。デモに基づく暴走だ。日本国民は賢明だから、いずれわかってくると思う。一時的なことだが、首相は相当忍耐されているなということはテレビでよくわかる」
首相「『知性対反知性』と言うなら『人間じゃない、たたき斬ってやる』と言わない方がよいと思う。安全保障は冷静に議論しなければならない。相手にレッテルを貼ったり、自分のほうが圧倒的に正しいんだという立場に立つのではなく、具体的にどうやって国民を守り抜くことができるか。これは国際情勢との関係によるので、国際情勢がどういう情勢にあるのかという冷静、客観的な分析のもとに、どうしたら効率的にしっかりと国民を守り抜くことができるのかという議論をしなければいけない。
その議論の中でわれわれを批判するなら『私たちはこのように守っていく。あなたたちの防衛政策は間違っています』『こういう理由であなたたちのやろうとしていることは憲法違反です』と議論すべきだ。『人間じゃない』というのは何の利益にもならない。
私たちはそういう議論はしない。それが自民党の誇りでもある」
山口二郎法政大学教授の発言を補足すると、「昔、時代劇で萬屋錦之介が悪者を斬首するとき、『たたき斬ってやる』と叫んだ。私も同じ気持ち。もちろん、暴力をするわけにはいかないが安倍に言いたい。お前は人間じゃない! たたき斬ってやる!」と発言したものですが、これこそヘイトスピーチであり、反知性主義の現れでしょう
山口二郎教授は政治学者で民主党の政策ブレーンという立場です。あの民主党が政権を握った時代の数々の愚策にも関与した人物、と説明しておきます
理性や知性をもって安倍政権を批判しているつもりが、実は理性も知性もかなぐり捨て罵詈雑言を浴びせている事実に、法政大学の山口教授や拍手をした学生たちは気がついていないのであり、その姿こそが異常です
国会で大暴れのパフォーマンスを披露した民主党の国会議員も、その姿を「民主主義を守ろうとする勇姿」と勘違いしており、国民はいたく失望したわけで…
おそらく反対派は1960年の「安保闘争」で女子大学生であった樺美智子が犠牲となり死亡、政府を揺さぶった事件の再現を夢見ていたのかもしれません。警察とデモ隊の衝突により、何人もの犠牲者が出ることで反対運動が勢いづき、世論が法案阻止へと傾斜するのを期待して樺美智子の死が世間の同情を集め、岸信介首相は日米新安保条約発効とともに退陣を表明し、事態の幕引きを図ったとされます
今回は死傷者が出なかったので、幸いでした
それにしても上記のように日本を代表する知識人たちが理性も知性もかなぐり捨て、法案反対を叫ぶ姿には自分も随分と失望しました
「憲法違反だ」と叫ぶことしかできない憲法学者は、その最たるものです
また、反対運動に煽られてこれに賛同を示した芸能人の言動など、あまりに軽薄で目を背けたくなります
1960年の「安保闘争」から50年以上を経過しても、日本の知識人は「この程度」の現状認識、知性しか持ち併せていないのか、と書くしかありません
(関連記事)
共産党が小学生から署名を集め「安保法反対」を演出
「安倍は人間じゃない」発言で野党結集を煽る山口二郎法政大学教授
SEALDsを賛美した佐野元春のポエム
SEALs高校生デモの参加者は中高年が目立つ
SEALs奥田愛基をカリスマ視する週刊朝日
石田純一の「反知性主義」発言を考える
SEALDsと野党共闘を大絶賛する「週刊金曜日」
「日本の武器開発は憲法違反」と書く毎日新聞
「安保法反対の憲法学者208人の声明」の愚かさ
安保法デモ参加の石田純一 CM降板干される
安全保障法案成立 無理解と反対を乗り越え
SEALDsの奥田愛基 国会で安保法案に反対の意見陳述
SEALDsの高校生 安全保障関連法反対の理由
8月30日国会前デモに多くの著名人参加、と浮かれる報道
安保法案反対デモ 「フランス革命前夜」と自画自賛
安保法反対で学生ハンスト 夏休みの思い出づくり?
国会前デモ学生を批判した自民党議員が批判を浴びる
武藤衆議院議員 少年買春疑惑に揺れる
「永続敗戦論」でデモを煽る白井聡
安保関連法案成立と「ぼくたちの失敗」
「徴兵制あるかも?」と煽るパンフレット 民主党が作成するも廃棄
「安部首相の狙いは徴兵制復活」と書く金子勝
中高生にデマ「集団的自衛権で徴兵される!」
徴兵制復活を狙っていると書きたがる日本のメディア
アジアンカンフージェネレーションの自民党批判
「安倍首相はルフィを見習え」と書く産経新聞
「ネトウヨ内閣」と記事にする東京新聞
「日本の右傾化する若者」を批判する韓国メディア
「安倍総理は憲法学者の名前を知らない」と」批判されるが
ポツダム宣言で安部首相を斬ったつもり(1) 日本共産党
ポツダム宣言で安部首相を斬ったつもり(2) 「きっこのブログ」
憲法記念日に思う 護憲派の言い分
「憲法9条にノーベル平和賞を」と訴える主婦
「制服向上委員会」が自民党打倒を叫ぶ
ネトウヨは「反知性主義」と言うジャーナリスト
「南沙諸島問題は日本に無関係」と発言する野田聖子
自民総裁選狙う野田聖子 何がしたいのか不明
新潟日報報道部長が弁護士を罵倒する書き込みで炎上
新潟日報社員 ツイッター炎上で無期限停職
「1日100円で安倍政権打倒」と言う経済学者
ウーマンラッシュアワー村本を「最強反戦芸人」と書くメディア