ブザンソン国際指揮者コンクール 齋藤友香理さん優勝ならず
日本でも知られているブザンソン国際若手指揮者コンクールで、決勝まで進出した齋藤友香里さんですが、優勝は逃したと報じられています
指揮者登竜門:斎藤友香理さん優勝逃す…仏国際コンクール
小澤征爾さんらを輩出した若手指揮者の登竜門、第54回ブザンソン国際若手指揮者コンクールの決勝が20日、フランス東部ブザンソンで行われ、米国のジョナサン・ヘイワードさん(23)が優勝した。東京都出身の斎藤友香理さん(32)=ドイツ・ドレスデン在住=は優勝を逃した。
3人が競った決勝で、斎藤さんは観客、楽団員が選ぶ「観客賞」と「楽団員賞」を受賞し、「うれしかった。とても励みになります」と話した。
斎藤さんは桐朋学園大卒業後、小澤さんらに師事。大阪フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団などで指揮を執り、2年に1度の同コンクールに出場した。
32歳を若手と呼ぶのかどうかは世間の評価が分かれるところですが、クラシック音楽の指揮者の中には70歳を越えても現役、という大物がゴロゴロしていますので、32歳はまだまだ駆け出し扱いです
それだけオーケストラの正指揮者のポストを獲るのは難しく、名の通った国際コンクールでの優勝、入賞が重要になってきます
最近では同じく女性指揮者である三ツ橋敬子が、アルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮者コンクール(2010年)で女性指揮者として初となる第2位と聴衆賞をダブル受賞して注目されました
三ツ橋敬子はその後、小澤征爾のやっているサイトウ・キネン・フェスティバル松本で小澤の助手を務め、2011年の小澤征爾音楽塾特別演奏会では腰痛のため降板した小澤に代役を務めて、その存在をアピールしたところです
齋藤さんも優勝は逃したものの、ブザンソン国際指揮者コンクールの看板が彼女のキャリアを押し上げる役割を果たすものと期待されます
ここで1曲、最近気に入っている英国の作曲家ジェラルド・フィンジの「ピアノと弦楽のエコローグ」を紹介しておきます。ジェラルと・フィンジは日本でほとんど知られていない作曲家で、曲も少ないのですが、メロディアスで親しみやすい旋律はなかなかのものです
Gerald Finzi - Eclogue for Piano and Strings
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