SEALDsの高校生 安全保障関連法反対の理由
高校生の発言を取り上げ、それをドヤ顔で批判するような真似はしたくないのですが、彼ら彼女らが近い将来18歳で選挙権を有するようになるであろう現実を踏まえ、その考えの甘さや至らなさを指摘するのも大人の嗜みだろうと思い、取り上げます
今、一部のメディアが積極的に後押ししているSEALDs(大学生の自発的な活動と称しています)の高校生版とも呼ぶべき組織のメンバーが、安全保障関連法案に反対する声明を出しています
「こんばんわ高校生の あいね です。
5月の閣議決定から、私は様々なデモに参加しました。『T-ns SOWL』という戦争法案に反対する高校生のグループも立ちあげました。どうしてそこまでするかというと、私は安倍首相、あなたに強い怒りを持っているからです。
安倍首相は、安保関連法案を、『国民の命と安全を守るための法案』だと言います。しかし、世論調査では国民の8割が説明不足、過半数の国民が反対意見を示しています。こんな中で、憲法違反と言われている法案を強行採決する。これは私が中学校で習った憲法9条、立憲主義、民主主義などの理念、多くのことに反しています。
それなのに国民の命と安全など、本当に守れるのでしょうか?
政府の第一の仕事は、国民の命を守る仕事です。台風の影響で、昨日は栃木、茨城で、今日は東北地方で、ひどい浸水被害が生まれています。
テレビで、自衛隊の方の救出活動を見ました。本当に格好よかった。日本の自衛隊は、アメリカの戦争に加担するのではなく、震災などで困っている人たちを助けるほうが何百倍も格好いいし、それこそ日本の誇れる自衛隊の姿です。
東日本大震災のときにも、自衛隊の方々は被災者の方々のために働いてくれました。だから自衛隊が海外で人を殺し、殺されるなんて絶対に嫌です。
自衛隊員の命を奪わないためにも、日本は武力による平和作りではなく、平和外交による平和構築をするべきだと私は思います。
第二次世界大戦での過ちを認め、謝罪し、復興支援や難民援助を進んでするほうが、国際社会における信頼関係は生まれます。武力による信頼関係は、表だけの友達関係のように、すぐに壊れてしまいますし、武力による平和構築をした結果、現在のような『テロリスト』をたくさん作ってしまいました。
現在、ドイツは中東からの難民の受け入れを積極的に行っています。それと比べ、日本の去年の難民申請数が5000人にも関わらず、11人しか認定しませんでした。
また、安保関連法案が可決すれば『駆けつけ警護』ができますが、現地で働いているNPO、NGOの方々は、駆けつけ警護は必要としていないし、『私たちが必要としているのは憲法9条だ』と言っています。
日本は、ドイツの戦争に対する謝罪の姿勢を見習い、世界各国と信頼関係を作っていくべきだと思います。それこそ私の望む日本の本当の姿です。
(中略)
日本が本当の民主主義国家ならば、私たちの声が反映されるはずです。だから、私たちはまだまだ声を上げていきます。安保法案が強行採決されようと関係ありません。
廃案になったあとも、間違っていることには『NO』と言い続けます。それが高校生だろうが、大学生だろうが、大人だろうが、私が日本国民である以上、私は声を上げ続けます。
2015年9月11日、私は安全保障関連法案の廃案と、安倍政権の退陣を求めます」
長い文章なので一部、省略しています。長い文章のため、書き出し部分と中間部分では別の話になってしまっています
まず、ドイツの難民受け入れを賞賛し、日本もこれに倣えとの主張は安全保障関連法案と直接関係ないのであり、なぜ引き合いに出すのか理解に苦しみます
そもそもドイツは軍隊を持ち、海外にも積極的に派兵していますし、NATO軍という形で集団的自衛権を行使する立場にあります
彼女は中学、あるいは高校の授業で学んでいないのでしょうか?
また、世論調査の結果、安全保障法案に反対する人が多いからといって、政府がその多数意見に必ず従わなければならない、というものではありません。日本は直接民主制を採用しておらず、議会民主制を採用しているからです。したがって有権者によって選ばれた国会議員の賛否で法案が可決・否決されるのであり、「あいね」さんの意見は議会制民主主義を否定するものであり、日本国憲法を否定するものです(結局、民主主義を破壊する暴力革命へ結びついてしまうのです)
武力による平和構築が「テロリスト」を生み出したとの意見は、飛躍しすぎて何を論拠にしているのか、不明です。左翼思想(反米思想)の持ち主が好んで展開する理屈ですが、「あいね」さんは何を根拠にそうと決めつけるのでしょうか?
それに武力による信頼関係は壊れやすく、平和的な外交(?)による信頼関係は壊れないと信じる理由も不明確です
ドイツが難民を受け入れるのは少子化、高齢化に対処するため安価な労働力としての移民を必要としているからであり、アメリカと事情が似ています
不都合な事実には目をつぶり、都合の良い事実だけを並べて説得力ある文章を書いたつもりなのでしょうが、勉強不足と情報不足は否めません。きっとSEALDsの大学生たちも幼稚な空論を弄ぶだけで、大事な部分は教えてくれないのでしょう
SEALDsの活動をから離れ、もっと広い視野で世の中を眺めるようになってもらいたいものです
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