天才少女の行方 虚言症だった可能性
韓国人の女子高生キム・ジョンユン(英語名:サラ・キム)が、「ハーヴァード大学とスタンフォード大学の両方に合格し、2つの大学で学ぶことになった」としてメディアが大々的に取り上げた事件は、結局この少女の嘘として決着しました
今年の6月、キム・サラの父親が謝罪の手紙を公表しています
「事実ではない内容で大きな波紋を起こし、心から申し訳ありません。関連するすべての方にもお詫び申し上げます。すべてが私の間違いであり、私の責任です。これまで、子供がどのよう辛く難しい状態だったのか、正しく汲み取ることができなかったこと、むしろ父親である私が子供の痛みをあおってより大きくしてしまったことを心の中で深く反省しています。これから家族みんなで子供をよく治療し、世話をしながら静かに生きていきます。状況が把握し切れていないため、詳細な説明ができない点はご容赦ください。どんな状況でも、私にとっては世の中にかけがえのない家族です。子供や家族がこれ以上傷つかずに治癒の道に進むことができるよう、報道や映像撮影を控えてくださることをジャーナリストの方々に切に訴えます。もう一度頭を下げて謝罪します」
大学の合格証も、大学教授から受け取ったとされる「入学を歓迎する」との趣旨の電子メールも、すべて少女の偽造だったのでしょう
単に嘘をついて引っ込みがつかなくなったのではなく、嘘の上に嘘を積み重ね本人すらもその嘘に振り回される虚言症だったのではないか、と推察されます
それだけ天才少年、天才少女として扱われたいとの強い欲求があったのでしょうし、そうでなければ自分の存在意義が失われてしまうとの強迫概念に苛まれていたのかもしれません
さて、そんな自称天才少女の狂言は別にして、世の中には優秀なこどもたちが存在するのは事実です
少し前に話題になった天才少年に、日系三世のマイケル・カーニーがいます6歳でハイスクールを卒業し、同じ6歳でアラバマ州の南アラバマ大学へ入学。人類学を専攻し同大学を10歳の時に卒業しました
その後、テネシー州の大学で化学を選考し、14歳で修士を取得。さらにバンダービルト大学でコンピューター・サイエンスを専攻し、2つめの修士を取得しています
もちろん大学や大学院で学んだからといって、すぐに何か目覚ましい研究成果を発表できるわけもなく、これから大学なり企業に勤め地道な取り組みが必要となります
天才もその才能を開花させるには長い準備期間と、研究の積み重ねが不可欠であり、性急に結果を求めるのは大間違いでしょう。過剰な期待はせず、長い目で見守るようにしたいものです
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