保坂教授 産経記事「朴大統領 事大主義」に反論

産経新聞の「韓国の事大主義 閔妃=朴大統領」の記事に対する反響を、個人的関心から引き続き監視しています
歴史を武器に日本を批判し、追い詰めてきたと自負している韓国(それは単なる勘違いであり、歴史カードはすでに対日批判の切り札ではありません)が、産経新聞の記事で「事大主義」と指摘され、朴大統領も閔妃も同じと書かれたのはよほど不満なのでしょう
今度は日本人政治学者保坂祐二(現在、世宗大学教授)の反論を中央日報が掲載しています
保坂祐二は以前から日本批判を繰り広げてきた人物であり、その思考パターンも韓国人そっくりです


産経は、「朝鮮には朴大統領のような女性の権力者がいた。閔妃の勢力はロシア軍の支援で権力を奪還したが、3カ月後に閔妃は暗殺された」と主張し、まるで朴大統領の身辺が今後、危険になることを望むような記事を載せた。産経が朴大統領を暗殺する刺客を送るとでも言いたいのかと思わせる書き方である。産経新聞の前ソウル支局長に対する韓国での起訴事件で、産経は完全に理性を失った様子と見える。韓国に関して、まるで論説委員がその精神状態を疑わざるを得ないような論評を載せることが多くなっている。数ヶ月前には、韓国はイスラム国と同じ、
というこれもまた妄想に取り付かれたような非理性的論評を載せている。加藤前ソウル支局長が有罪にならないように、韓国政府を恫喝している格好だ。
しかし恫喝的な論説が効を奏するとでも考えているのなら、産経新聞は言論機関として失格であろう。これに対して、韓国の与野党は一斉に産経を批判した。
与党セヌリ党は「産経新聞の妄言は日本の極右主義の恥ずかしい自画像」と指摘し、新政治民主連合も「朴大統領が中国の戦勝節に出席することを『事大主義』として問題視するのはむしろ、日本の米国に対する事大主義を浮き彫りにするものだ」と批判した。
(中略)
北朝鮮が非武装地帯に不法に仕掛けた地雷で韓国兵が重症を追った事件において、約20日間にわたった南北の軍事緊張状態の中で北朝鮮に圧力をかけ、韓国を徹底的に支援したのは、米国や日本ではなく中国だった。
産経はそんな事情や背景も知らずに韓国を批判するのではなく、日本政府が中国以上に北朝鮮問題で韓国を支援できないことを紙面を通して悔やむべきではないのか。産経が主張する内容、即ち韓国は日本を捨てて中国に付いたというような観点、それも明成皇后が日本よりもロシアを選んだというような過去の内容に引っ掛けた言い方での妄言、それは完全に間違っている。
韓国が北朝鮮問題を解決するために、中国の協力が絶対的に必要だということを見逃している。もちろん日本の協力も必要だろう。しかし産経に聞きたい。今回の南北の緊張状態で日本や米国が北朝鮮を説得できただろうか。これに対する回答は自明であろう。韓国は北朝鮮問題を解決するために米国だけでなく中国が必要である。
日本はそれについて来ればいいだけである。日本は邪魔をしなければいいだけである。産経新聞は北朝鮮情勢に対する韓国の戦略が何であるかと言う本質に対する無知から、いい加減な報道をしてはならない。
保坂祐二(世宗大学教授、政治学)


何やら唐突に、「産経新聞の記事は加藤支局長が有罪にならないよう、韓国政府を恫喝するのが狙いだ」と決めつけています
何を根拠にそんな主張を展開しているのか、文面からはさっぱり理解できません
やたら長文で、論理が破綻しているところは保坂教授の寄稿文も、韓国メディアの論説もそっくりです
産経新聞の書いた閔妃と大院君の権力抗争のどこに間違いがあるのか、具体的な指摘はまったくありません。単に閔妃と朴大統領を「同じ事大主義者」と書いたのが気に入らない、と叫んでいるように聞こえます
そして産経新聞の記事をまるで「暗殺予告」であるかのように非難するのですから、よほど痛いところを突かれたのか、と思ってしまいます(朴大統領の父親も、また母親も側近の手によって暗殺されてしまったのですから、過敏に反応するのは理解できなくはありません。しかし、その過剰な反応は韓国の苛烈な権力闘争の歴史に起因するものであって、産経新聞のせいではありません)
保坂教授の寄稿文の後半は、「中国の軍事パレードに朴大統領が参加したのは北朝鮮との統一を実現するには中国の協力が不可欠であり、中国と良好な関係を築こうとする深慮によるものだ」との言い分です
しかし、朴大統領の行動をアメリカは不愉快に受け止めているのでしょうし、米中を天秤にかけるような真似を、アメリカが容認するとは思えません
韓国政府やメディア、国民が、朴大統領はアメリカと中国の間を上手く立ち回り、実利を手にしているのだと自惚れているところに問題があるのです
中国は韓国主導で南北統一が実現するのを容認などしないのですから
アメリカと韓国の間に楔を打ち込み、在韓米軍を韓国から完全撤退させるのが中国の狙いでしょう
保坂教授の反論はそんな国際情勢から目を逸らし、万事が韓国に都合よく展開する三文小説のような外交観です。こんな大学教授が韓国で何を教えているのか、と訝しく思うばかりです

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