「日本が中国から金6000トンを奪った」と書くメディア

「日本は対中戦争において、南京市で100万人の大虐殺を行った」と宣伝していた中国共産党ですが、この数字を60万人に訂正し、最近では30万人だと主張しています
今度は「日本は中国から6000トンもの金を奪った」と主張しています。当然ながら根拠などありません


2015年8月27日、広州日報は「第2次世界大戦中に日本が中国で略奪した文物は10万点、金は6000トンに上る」とする記事を掲載した。これに中国のネットユーザーが反応を示している。
記事は、日本が大戦中に中国を含むアジア各地から洗いざらい持ち出したと説明。
「中国から奪った金は6000トン、東南アジアでは1万トンに上る。これらは日本の戦後復興を支えた基盤となり、奪われた側のアジア諸国は貧困に苦しんだ」と指摘し、当時これに関わった人の話として「日本の手段は卑劣極まりない。墓に埋葬された人が身に付けていた金品まで持ち去った」と伝えた。
さらに、現在でも日本各地の博物館で当時の略奪物が展示されていると紹介し、なかには重要文化財として展示されている文物もあると説明した。
(レコードチャイナの配信記事より引用)


広州日報が誰を取材し、何を根拠にこのような記事を書いたのか不明です
日本軍が広範囲で軍事活動をしていたのは事実ですが、一介の中国人が日本軍の活動の全容を把握していた、などということはありえません
さらに、当時の中国で官民併せて6000トンもの金を保有していたとは考えられないのであり、でまかせにもほどがあると思ってしまいます
現在、アメリカの連邦準備銀行の金保有量が約8000トンです。1930年代の中国が官民併せて6000トン以上の金を保有していたのなら、諸外国から簡単に侵略を受けたりせず、相応の軍事力も備えていたはずです
この根拠不明な記事がやがて「真実」となり、日本に6000トンの金を返せと要求するのでしょうか?
ちなみに現在の日本銀行の金保有量は約760トンであり、世界第3位の経済大国としては少ないくらいです(ドイツ中央銀行は約3400トンを保有)

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