奈良女児監禁事件を考える１ 一晩中車内
奈良県のリサイクルショップに家族とともに買い物に来ていた小学６年生の女児が何者かに連れ去られた事件で、犯人の伊藤優容疑者（２６）が逮捕され、車の中に監禁されていた女児も保護されています
女児は両手を結束バンドで縛られた状態であり、連れ去られてから一晩中、伊藤容疑者の運転する車に監禁されていたようです
産経新聞の記事から一部、引用します
奈良県香芝市立小６年の女児（１１）がリサイクルショップから連れ去られ、５日夜に無事保護された事件で、監禁容疑で現行犯逮捕された無職、伊藤優（まさる）容疑者（２６）＝同県橿原市南八木町＝が、「４日に女児を初めて見た。店から連れ去り車に監禁し、一晩中車内にいた」と供述していることが６日、捜査関係者への取材で分かった。女児も「車に乗せられて連れて行かれ、山とか川が見えるところにいた」と話しており、女児は車内に長時間監禁された可能性が高い。奈良県警は未成年者略取の疑いでも調べる。
女児は発見時、両手を結束バンドで縛られており、バンドは２本を１本につないだ状態だった。伊藤容疑者が事前に準備していた計画的な犯行だった可能性もあり、県警で購入の経緯なども捜査している。
また、Ｎシステム（自動車ナンバー自動読み取り装置）などから、伊藤容疑者が県中西部を中心に女児を車で連れ回していたことも判明。大和高田市の逮捕現場は、伊藤容疑者の２年前までの自宅に近く、県警は、現在の自宅周辺を避け土地勘のあるエリアで女児の監禁を続けたとみて足取りの解明を進めている。
（以下、略）
わいせつ目的の誘拐と見られる事件ですが、伊藤容疑者の行動にはいまいち不確かなところがあります
事前に結束バンドを用意し、リサイクルショップのトイレに近い場所に車を停めて小学生を連れ去るといった計画的な犯行にも関わらず、奈良県中西部を一晩中車でうろついていたのはなぜでしょうか？
女児を連れ去り、車に監禁したものの、迷いが生じたのでしょうか？
いまさら身代金目当ての誘拐を企んだとも思えませんし、わいせつ目的で拉致したものの手出しできず、さりとて女児を開放するわけにもいかず、途方に暮れたまま一晩中車を走らせていた、とでも…
別の報道によれば、伊藤容疑者は「約３年前まで橿原市のデイサービスセンターで介護職員として働いていた。センターの責任者の女性（６０）は『注意されても頑張りますと言って仕事に一生懸命取り組んでいた』と振り返る。だが、『利用者がトイレに行く時間を忘れるなどミスを繰り返していた』とも語る。伊藤容疑者はなかなか仕事が覚えられず、注意されることもたびたびあった。次第に無断欠勤や遅刻を繰り返すようになり、わずか３カ月で退社した」とあります
要領の悪さは仕事だけにとどまらず、犯罪の場面にも現れたと言えます
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