墜落マレーシア機の残骸 アフリカの島で発見

2014年3月にマレーシアから中国に向けて飛行中のマレーシア航空機が行方不明になった事件で、機体の一部がフランス領レユニオン島で発見されたと報じられています
発見されたレユニオン島はアフリカのマダガスカル島の東に位置しており、あらためてマレーシア航空機の飛行コースの異常さが浮かび上がってきます
これまで捜索されていたのはインド洋のオーストラリアに近い海域でした
実際はインド洋をアフリカ方面へ向けて横切るコースを飛行し、燃料が尽きて墜落したものと思われます
以下、朝日新聞の記事を引用します


インド洋にある仏領レユニオン島の海岸で29日、航空機の翼の一部とみられる残骸が見つかった。2014年3月に行方不明になったマレーシア航空MH370便(ボーイング777―200型機、乗客・乗員239人)の機体の可能性があり、発見現場のフランスやマレーシアの航空当局などが調査に乗り出した。
AFP通信などによると、見つかったのはアフリカ大陸の東側にあるマダガスカル島のさらに東、仏領レユニオンの町サンタンドレ。ちぎれた翼の一部とみられる残骸は長さが2メートルほどだという。現地からの映像では白っぽい色で、貝類がびっしりと付着している。
マレーシアが調査チームを派遣したほか、米当局者はAP通信に「残骸の写真からはマレーシア機と同じボーイング777型機の可能性が高い」との調査担当者の見方を示した。
クアラルンプール発北京行きMH370便は昨年3月8日未明のフライトで、消息を絶った。本来のルートとは違う南に進路をとったとされる。豪州政府が主導するインド洋南部での捜索は現在も続いているが、これまで機体などは見つかっていない。


さて、これとは別にウクライナ上空でミサイル攻撃を受け、墜落したマレーシア航空機に関する続報です
国連安保理事会は真相解明のための国際法廷設置を決議したのですが、ロシアが拒否権を発動したため国際法廷設置は不可能となりました(中国は棄権)
事件はウクライナからの分離独立を狙う親ロシア派民兵の発射した対空ミサイルによるものと見られていますが、ロシアはこれを否定し「ウクライナ軍の仕業だ」と主張してきました
今回の拒否権行使で、実行者が親ロシア派民兵であるとプーチン政権は認めた格好になります
これでアメリカやEU諸国はロシアに対する経済制裁の解除を見送るのでしょうし、
新たな経済制裁を加えるのかもしれません
真相を闇に葬ろうとしたロシアは、高い代償を支払う羽目になります

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