西伊豆電気柵感電事故死を考える2 440ボルトの電流
静岡県西伊豆町で親子ら7人が電気柵による感電事故により、死傷した事故の続報です。電気柵を設置した男性は昇圧器をつないでおり、家庭用の電源(100ボルト)から引いた電流を440ボルトに高めて流していた、と報じられています
静岡県西伊豆町で動物よけの電気柵付近で7人が感電し、うち男性2人が死亡した事故で、電気柵を設置した70代男性が、電圧を上げるための昇圧機を取り付けるなどして、電気柵を自作していたことが22日、捜査関係者への取材で分かった。関係者によれば、男性は以前、家電販売店で勤務した経験があり、電気設備の知識があった。男性は「自分の施工ミスだった」と周囲に話しており、県警は男性から事情を聴くとともに、電気柵や昇圧器などを回収して詳しく調べている。
経済産業省電力安全課によると、昇圧器を設置したことで、電気柵が電源を取っていた家庭用コンセント(100ボルト)の電圧が440ボルトに引き上げられていたという。
県警によれば、男性はコンセントの抜き差しで電気柵の電源を切り替えていたといい、普段は夜間だけ通電させていたが、事故当日は、電源を切り忘れた可能性が高いという。
(産経新聞の記事より引用)
電気に関する知識があったとするならば、なぜ電気柵を440ボルトの電圧にしたのでしょうか?
これでは動物避けではなく、シカやイノシシを感電死させるための電気柵です
もちろんこの男性は、「人間が触れて感電する事態は想定しなかった」と説明するのでしょう
シカやイノシシに対する敵対心が、「より高圧の電流を流してやれ」との意思に繋がったとも考えられます
しかし、「電気柵、注意」の看板も設置しなかったのですから、安全に対する配慮を最初から欠いていたと見なすべきであり、過失責任を厳しく問う必要があります
世間一般には、「79歳の老人を逮捕したり、取調べをして何になる」と、この男性に同情する向きもあろうかとは思いますが、2人の命を奪った事実は重く「不幸な事故だった」で済まされるものではありません
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