日進強盗殺人事件を考える１ 強盗目的を否認
愛知県日進市で６５歳の男性がコンビニエンスストアで買い物をした後、何者かによって刃物で刺され、死亡する事件がありました
警察はコンビニエンスストアの防犯カメラの映像から、被害者の後を追うように店を出て行った若い男を容疑者として捜査し、１７歳の男子高校生を逮捕しています
しかし、警察の取り調べに対し、被害者である川村道典さんを殺害したと認めたものの強盗目的ではない、と供述していると報じられています
愛知県日進市梅森町上松で十二日夜、自治会長の川村典道さん（６５）＝同市梅森町新田＝が殺害されてバッグが奪われた事件で、愛知県警に強盗殺人容疑で逮捕された同市内の高校三年の少年（１７）の自宅などから複数のナイフが押収されていたことが、捜査関係者への取材で分かった。少年は川村さんを襲った刃物を「逃げる途中で投げ捨てた」と供述しているが、県警は押収したナイフの中に凶器が含まれている可能性があるとみて調べる。
捜査関係者によると、ナイフは少年の自宅から数本を押収。さらに、少年の友人からも数本を押収した。少年は十二日夜の犯行後、この友人にナイフを預けていたという。少年の自宅からは血が付いた衣類も見つかっている。
少年は川村さんを襲った時の状況について「自宅から持っていったナイフを使った」と供述。「凶器は逃げる途中で投げ捨てた」とも話しているが、捨てた場所については「よく覚えていない」と説明しているという。川村さんの顔や首、背中などにあった十カ所以上の刺し傷や切り傷は、包丁のような片刃の刃物によるものとみられており、県警は押収したナイフの鑑定で凶器の特定を急ぐ。
少年は川村さんを殺害後、北西方向に徒歩で逃げたとみられ、現場から約三百メートル北の住宅地の草むらからは少年の説明通り、川村さんの黒いショルダーバッグが見つかった。中身を物色した形跡があったが、封筒に入っていた現金約六千円は手つかずで残っていた。
（中日新聞の記事より引用）
川村さんのズボンのポケットには数万円の現金の入った財布がそのまま残されていた、と別の記事には書かれています
上記の記事では逮捕された高校生は複数のナイフを所持していたとあり、ナイフマニアか、あるいは刃物に魅せられ異常な執着を抱いていた可能性が考えれます
こうした表現をすると、趣味でナイフを収集している方には迷惑な限りでしょうが、男子高校生がいきがってナイフを１本所持するのと、複数の刃物をコレクションして所持するのとは大きな違いがあります。ましてや数本のナイフを毎夜眺めながら、それを使用して人を殺害する場面を想像してニヤニヤしているとなれば、異常者と言わざるを得ません
ズボンのポケットに入っている財布に手を付けていないとすれば、金銭を奪うつもりなく、最初から殺害する狙いがあったのでしょう。ただし、被害者のバッグを持ち去って捨てているのですから、強盗殺人の容疑に変わりはありません
「外見は平凡な高校生ながら、実は夜ごとナイフで人を刺し殺す冷徹な殺人者」などという夢想に浸っていたのかもしれません。が、そんな恥ずかしい夢想を警察相手にペラペラしゃべるはずもなく、しばらくは動機の核心に触れるような供述はしないと思われます
高校生の自室の机の引き出しから、恥ずかしい夢想を書きためたノートでも見つかれば白状するしかないのですが
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