日本のソフトパワー 世界ランクで8位
中国メディアが、「日本のソフトパワーが衰えている」とする記事を掲載したのは2013年です。ただし、これは事実に基づく指摘ではなく、「日本のソフトパワーが衰えてほしい」という彼らの拙い願望を表明したものでした
最近の「ソフトパワー」の世界ランクでは1位がイギリス、2位がドイツ、3位アメリカといった順位で、日本は8位になったと報じられています
英国を拠点とする国際コンサルタント会社「ポートランド」は14日、文化など非軍事の国力「ソフトパワー」の世界ランキングを発表した。1位が英国、2位がドイツ、3位が米国。日本はアジア首位の8位で、韓国(20位)、中国(30位)に大差をつけた。
政府、教育、文化、企業活動、外交、デジタルの6分野の数値で主要国を順位付けした。1位の英国は文化やデジタル、外交で高評価だった。
日本は教育や企業活動で高ポイントとなった。同社は「独自の文化や技術開発力で優れている」と分析。弱点として「高い教育を受けていても英語によるコミュニケーションができないことがある」と分析した。
韓国については、サムスン電子などの財閥系企業が牽引する家電分野での躍進を評価する一方で、「日本との長年にわたるトリッキーな関係」との表現で、日韓関係の悪化を「深刻な課題」と位置づけた。
中国については「経済発展に政治制度が追いついていない」と分析した。中国共産党による一党独裁体制の弊害について、「インターネットの検閲や政治的な異論の封じ込めが国の起業家精神を湿らせ、社会の発展を妨げている」とも指摘。株式市場のバブル崩壊の懸念も悪材料とみなした。
中国メディアが同様にこのランクを報じていますが、中国の30位という評価が気に入らないのか、ネットユーザーの反応として「世界第二の経済大国はただでもらった順位とでも言いたいのか」 、「ソフトパワーなんて順位付けできないでしょ」、「この手のランキングは、笑ってやり過ごしておけばいい」、 「歴史すら認めない国(日本)が中国より上?教育で高ポイントだなんて調査の信頼性に疑問符」などという否定的なコメントを紹介しています(レコードチャイナ)
他方でこうしたランキングを過大視する韓国の場合、「K-POPなどを国が支援してきたが、中国より劣っている」、「日本を高く評価しすぎ。あの調査の原文を見ると日本の大学教育をヨーロッパの先進国水準とみなし、韓国は南米水準と評価。日本にお金をもらったか?」、「適当すぎるランキング。どれも納得いかない」、「韓国の大衆文化は伝統的なものではなく、米国文化のマネ。長続きしない可能性が高い」といった反応を紹介しています(フォーカス・アジア)
日本は母国語で高等教育が受けられる例外的な国の1つですから、ヨーロッパの先進国水準と評価されるのは奇異ではありません
さて、「歴史」に執着する中国は、自国のソフトパワーをどう理解しているのでしょうか?
「民度」という評価項目がもし含まれたならば、中国は50カ国中最低の位置付けになったはずです
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