中学生の自衛隊演習見学に反対する市民団体
市民団体という呼称はきわめて便宜的なものであり、その参加者や政治信条によってきちんと色分けしないと、誤解を招くおそれがあります
「市民が自発的に参加し、活動している団体」と言えば無難のように聞こえますが、正体不明のままでよいとは限りません
さて、横浜市の公立中学校が計画している自衛隊富士総合火力演習の予行演習見学会をめぐり、「教育として不適切」を理由に中止するよう市民団体が申し入れを行ったと報じられています
参加を希望する中学生を対象としたものであり、保護者の了解を得た上で実施するのですから、これに反対する理由が理解できません
記事の中で、「市民団体『子ども・教育・くらしを守る横浜教職員の会』が先月25日、市教委に対して見学会の中止を求める申し入れを行った。同団体の担当者は『自衛隊に関する意見が分かれている中、社会経験も知識も不十分な子供の心情を引っ張るような教育は正しくない』と主張する」とあります
しかし、この教職員の会を市民団体として扱うのが正しいのかは疑問です
自衛隊は憲法違反だと言いたい左派系教師の団体が中学校の行事に反対を唱えている、と報じるのが適切でしょう
公立学校の教師は公務員ですから、政治活動は禁止されています。その規制を掻い潜るため「市民団体として活動している」風を装っているのであり、これは服務規程違反です
こうした政治活動に加わる教師たちは、教育に名を借りた思想誘導を日常の授業の中で実施している可能性があり、大いに警戒しなければなりません
かつて日教組の委員長だった槙枝元文は1972年4月、「金日成誕生60周年」に際して訪朝し、同国の教育制度(主体思想教育)を絶賛するなど、北朝鮮とずぶずぶの関係でした。北朝鮮の先軍思想を賛美する一方で、強固な「自衛隊廃止論」者でもあった人物です
このような人間が12年間も日教組の委員長を務めていたのですから、呆れてしまいます
個々の教師がいかなる政治信条を抱こうと構わないものの、こどもたちに教育と称してそれを押し付けるのは許されません
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