千葉女性監禁殺害事件を考える2 金銭トラブル
千葉県で18歳の少女が元同級生の女らによって拉致され、暴行を受けた上に畑に生き埋めにされ殺害された事件の続報です
千葉地検は事件に関与した4人のうち、成人の男2人を起訴し、主犯格である女ら未成年者2人を家庭裁判所に送致しています
千葉県船橋市の野口愛永さん(18)が畑から遺体で見つかった事件で、千葉地検は4日、野口さんを監禁し財布を奪って殺害したなどとして、強盗殺人罪や逮捕監禁罪などで住居不定、無職、井出裕輝容疑者(20)ら成人の男2人を起訴。
強盗殺人、逮捕監禁の非行事実で元同級生の少女(18)を家裁送致した。東京都葛飾区の少年(17)は、逮捕監禁の非行事実のみで家裁送致した。
4人はいずれも強盗殺人容疑などで逮捕されていた。少年のみこの非行事実を問わないとした理由について、地検は「捜査の結果、事実認定に至らなかった」としている。
起訴状などによると、井出被告らは4月19日夜から翌日未明にかけ、野口さんを乗用車の後部座席に乗せて現金数万円が入った財布などを奪い、同県芝山町の畑に掘った穴に埋め窒息死させたとしている。
(産経新聞の記事より引用)
しかし、上記の記事でも、事件のきっかけとされた金銭トラブルについてはまったく触れていません(野口さんと主犯格である少女は千葉県立船橋古和釜高等学校で同級生でした)
殺害された野口さんのフェイスブックには、ホストクラブで特定のホストに入れ込んでいる様子が見られ、そこでの遊興費を友人から借りていたのが金銭トラブルに発展したのではないか、との憶測が流れています
被害者を貶める意図はありませんが、こうした怨恨が原因の殺人事件では加害者と被害者との間に「何があったのか?」が重要であり、その部分を省略して事件の意味を考えるわけにはいかないのです
主犯格である少女の方も家庭裁判所は審判の結果、検察官送致(逆送)にすると予想されますので、刑事裁判の場で野口さんとの間のトラブルがどのようなものであったのか、明かされるのでしょう
もちろん被害者と加害者の間にどのようなトラブルがあろうと、生きたまま穴に埋めて殺害するという残虐な犯行が帳消しになったりはしないのであり、4人の責任は厳しく問われるべきです
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