ポツダム宣言で安部首相を斬ったつもり(2) 「きっこのブログ」

またしてもブログを更新してアップしようとしたらエラー表示になり、全文が消えてしまいました。ウェブリブログのこの使えないシステムをどうにかしてもらいたいものです
気を取り直して、もう一度書き直します
衆議院本会議で行われた党首討論で、日本共産党志位委員長と安部首相のポツダム宣言を巡るやり取りが話題になった件で、2度めの言及です
安部首相の答弁を誤って受けとめ、「ポツダム宣言を読んだことがない。無知だ」と手を叩いていたのが、「きっこのブログ」です
若い方はご存じないかもしれませんが、2006年前後に多大な影響力を誇った個人ブロガーであり、現在も活躍中です(説明すると長くなりますので、末文にまとめました)
さて、安倍首相は志位委員長の質問に以下のような答弁をしています
「私もつまびらかに承知をしているわけではございませんが、ポツダム宣言の中にあった連合国側の理解、たとえば日本が世界征服をたくらんでいたと言うこと等も、今ご紹介になられました。私はまだ、その部分をつまびらかに読んでおりませんので、承知はしておりませんから、今ここで直ちに、それに対して論評することは差し控えたいと思いますが、いずれにせよですね、いずれにせよ、まさに、先の大戦の痛切な反省によって今日の歩みがあるわけありまして、我々はそのことは忘れてはならないと、このように思っております」
これは前回も書いたように揚げ足を取られないよう慎重に言葉を選んで答弁しているのであり、何ら批判されるべき点はありません
対して、「きっこのブログ」は以下のように罵倒、揶揄、批判をしています

ポツダム宣言を読んだことがない安倍晋三首相
2015.05.20 きっこのブログ

「ポツダム宣言」は法律でもなく、憲法でもなく、当時の日本政府に提示された停戦合意のための能書きです
日本共産党はこれを日本政府と日本国民を縛る金科玉条のごとく扱っているのですが、「きっこのブログ」も同様の解釈をしているように見受けられます
ですから2005年当時の、「靖国参拝はポツダム宣言に反している」という野党議員の批判自体が噴飯物であると言えます
教科書の記述を持ち出し、「これほど『戦後レジームの脱却』と連呼して来た安倍首相が、まさか『ポツダム宣言』を読んだことがなかったとは思ってなかったので、今日の答弁を見て、開いた口からエクトプラズムが飛び出して幽体離脱しちゃいそうになった。でも、今日の答弁や過去のトンデモ発言を見る限り、安倍首相が『ポツダム宣言』を読んだことがなく、詳しい内容などほとんど知らないであろうことは紛れもない事実であり、そうだとすれば、『改憲』を連呼する安倍首相が『日本国憲法』をマトモに読んだことがない‥‥という恐ろしい可能性まで浮上して来ちゃった今日この頃なのだ」と糾弾しているつもりなのでしょう
まさに中学生レベルのイタい発言であり、強引な決め付けです
ポツダム宣言の起草から提示、日本政府の対応、原爆投下までの歴史については「きっこのブログ」に書かれたような単純なものではなく、さまざまな隘路、経緯があります。日本人としては詳細を把握しておくべきでしょう
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「きっこのブログ」は自称ヘアメイクの女性が書いているブログで、当初は芸能人関係のゴシップが中心でした。それがライブドア事件や姉歯建築士事件、政治問題までに言及するようになり、注目を集めました。が、情報ソースを精査せず、憶測や伝聞を書いて批判を浴びるようになり、読者が離れてしまった感があります
「きっこのブログ」の正体 書かなかった部分

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