麻薬を運んだ日本人 インドネシアで終身刑
インドネシアが麻薬犯罪に厳しい姿勢を示し、先日も外国人を含む8人麻薬犯の死刑を執行しています
そのインドネシアで、昨年11月に覚せい剤を密輸しようとした容疑で逮捕された川田大被告の裁判が行われ、終身刑の判決が下されたと報じられています
以下、FNN配信のニュースから引用します
インドネシア覚せい剤密輸 日本人の男に終身刑の判決
覆面姿で無実を訴えていた日本人の男に、判決が言い渡された。インドネシアへの覚せい剤密輸。 その罪に下されたのは、求刑を上回る終身刑だった。
判決を前に20日、鉄格子の中から、「わたしは、故意に麻薬などを持ち込むような人間ではありません。絶対に、わたしは無罪です」と、あらためて無罪を訴えたバンダナ姿の男。
2014年11月、インドネシアに2.3kgの覚せい剤を持ち込もうとした罪で現地で裁判を受けている愛知・半田市の川田 大被告(73)。
逮捕直後、覆面姿で取材に応じた川田被告は「絶対にありません! 絶対にありません! I swear GOD(わたしは神に誓う)、神に誓ってやりません!」と、両手で何回もバツを作り、やっていないと強調していた。
リュックに隠されていた覚せい剤は、世界銀行幹部を名乗るエドワードという人物からスタッフへのギフトとして預かったもので、はめられたと主張していた。
インドネシアでは、つい最近も、麻薬を密輸した外国人らに対する死刑が執行されていて、今回の判決公判にも、大勢のメディアが集まるなど、注目が集まった。
日本時間午後2時すぎに始まった注目の裁判。
裁判長は「われわれは、川田 大被告を終身刑に処することを決めた」と述べた。
川田被告に言い渡されたのは、死刑の次に重い、終身刑。
(以下、略)
川田被告はメールで知り合った自称世界銀行幹部のマーク・エドワードに依頼され200ドルの報酬でマカオからインドネシアへ荷物を運んだと主張しています
リュックの中身が覚せい剤だとは知らなかったのだから、無罪だと裁判では訴えていました
いまだに「世界銀行の幹部に騙された」と口走っているところからすると、メールを数度交わしただけで会ってもいないマーク・エドワードを世界銀行の幹部だと信じ込んでいるようです
あるいは世界銀行のマーク・エドワードの証言さえあれば自分の無実が証明される、とすがりついているのでしょう
しかし、外国では預かったリュックの中身が覚せい剤だとは知らなかったと主張しても、それで無罪になったりはしません(日本では裁判員裁判の結果、麻薬を持ち込んで逮捕された外国人被告を無罪とする判例が相次いでいます。が、これは世界でも稀有な例です)
利用され、騙されて麻薬の運び屋にされた事実を、川田被告は受け入れたくないのかもしれません。何度も東南アジアを旅した経験の持ち主であり、自分のプライドが許さないのでしょうか?
ともあれ、この裁判に関して日本政府がインドネシア政府に対して減刑を嘆願したりはしないのであり、たとえ控訴しても無罪になったりはないと言えます
川田被告はこの先数年、インドネシアで服役し、恩赦が得られれば日本に帰国できるのかもしれません
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