香川の高校教師が強制わいせつ　被害者は自殺: 夾竹桃日記

2015年03月27日

香川の高校教師が強制わいせつ　被害者は自殺

大学の卒業論文執筆のため協力を依頼した高校で、その教師から胸を触られるなど強制わいせつ行為の被害に遭った女子大学院生が自殺した件で、高松地方裁判所は教師に７５０万円の支払いを命じる判決を言い渡しました

事件の概要は以下の、毎日新聞の記事を参照願います

母校の香川県立高校の男性教諭（５９）＝休職中＝からわいせつな行為を受け、大学院生だった娘（当時２２歳）が自殺したとして、高松市の両親が同県と教諭に４０００万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が２５日、高松地裁であった。福田修久裁判長は、この教諭に７５０万円の支払いを命じた。一方、公務外だったとして、県の賠償責任は認めなかった。

判決によると、女性は２００６年夏に高校を訪れ、大学の卒業論文作成のために協力を仰いだが、その際、教諭から胸を触られるなどのわいせつ行為を受けた。同様の行為は１年半続き、女性は０８年に教諭を刑事告訴。県教委にも処分を申し立て、同５月に教諭が２５０万円を支払うことで示談が成立した。しかし、その後に女性が心的外傷後ストレス障害（ＰＴＳＤ）を発症し、同１０月に自殺した。

判決後、女性の母親（５４）は記者会見し、「娘の希望や夢を奪った教諭は許せない」と語った。

現役教師がスケベ心から女子大生に手を出した事件です

それにしても２００６年夏に起きた事件なのに、この高校教師がいまだ在職している事実に驚かされます（休職中となってはいますが）

強制わいせつで刑事告発されたものの、被害者との間で示談が成立して告訴が取り下げられたため刑事処分を免れたのでしょう。その結果、県教育委員会もこの教師を懲戒免職処分にはしなかったと推測されます

しかし、強制わいせつという犯罪事実がありながら、この教師を在職させたままにしていたのはどうにも納得できません（もちろん休職中であれば教壇に立つこともなく、給料も受け取っていないのですが）

勝手に憶測すれば、「わいせつ行為を受けながらも卒業論文執筆のためと称して高校に顔を出していた。つまり同意の上だったと言える。自分だけが責任にを問われるのは不公平だ」との思いがこの教師にはあるのかもしれません

「同意の上だった」とは性犯罪者がよく使う頭の悪い言い訳です

被害者の女性が心的外傷後ストレス障害で自殺しているのを鑑みれば、セクハラ行為を受けても「自分さえ我慢していれば」と思い、周囲に被害を相談することもできない性分だったと考えられます

そんな被害者の反応を、「体を触られて喜んでいる」と勝手に解釈し、わいせつ行為を続けたのでしょうから、この教師もひどいものです

挙句に精神的な病気を口実に休職し、停年まで居座るつもりなのでしょう

（関連記事）

香川の高校教師強制わいせつ事件２　その背景