朝日新聞 情報収集衛星を役立たずと批判

情報収集衛星「光学5号機」が本日午前、種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。その情報を伝える朝日新聞が記事で、「情報収集衛星が役に立っているかは見えないままだ」と批判していますので紹介します


(前略)
日本では過去最高の解像力40センチ級となる見込みの光学5号機だが、最新の商業衛星は30センチでさらに上を行く。米軍の偵察衛星は、米航空宇宙局(NASA)のハッブル宇宙望遠鏡とほぼ同じ設計で、解像力は10センチかそれ以上とみられる。日本は情報収集衛星に年600億円以上を投じているが、安全保障や防災にどれほど役立っているかは見えないままだ。
情報収集衛星は1998年、北朝鮮のテポドン発射を機に導入され、2003年に打ち上げが始まった。運用する内閣衛星情報センターは「商業衛星を凌駕(りょうが)する」ことを目標に、光学衛星の解像力を1メートルから60センチ、40センチと高めてきた。
だが、グーグルマップに解像力50センチの画像を提供してきた米デジタルグローブ社は昨夏、最新鋭のワールドビュー3を投入。国内取扱店の日本スペースイメージングは先月、解像力30センチの画像の販売を始めた。1枚十数万円から一般人でも買える。
米科学者連盟の推定によると、米軍はハッブルと似た設計の偵察衛星を複数運用している。近年の偵察衛星はさらに大型化しているとみられ、解像力は10センチを切っていると考えられる。


グーグルマップが解像度30センチの画像を販売しているのだから、それで十分だろうと言いたいのでしょうか?
日本が情報収集衛星に年間600億円以上を投入しているのは無駄、と決めつけたいようです
他方でアメリカの偵察衛星を解像度10センチだと絶賛しているのも不可解であり、朝日新聞の主張が理解できません。ハッブル宇宙望遠鏡クラスの偵察衛星を複数打ち上げ、運用するのにアメリカは年間数千億円の予算を投じているわけで、開発費まで含めれば日本の数十倍の予算でしょうから
もちろん、それだけの予算をつぎ込んでも9・11のテロは防げませんでした
偵察衛星の役割を過大視するのは危険ですし、過小視するのも愚かです
日本が独自の偵察衛星を運用している事実が重要なのであり、それが周辺国への牽制となり得るのですから
そしてその事実こそ、朝日新聞は気に入らないのでしょう
さて、日本の衛星打ち上げのニュースが流れると、おとなりの韓国も負けていないとばかり宇宙開発のニュースを報じます
韓国は多目的衛星アリラン3A号を26日午前3時に打ち上げる予定だ、と公表しています。解像度55センチ級の電子光学カメラのほか、韓国の衛星としては初めて解像度5.5メートル級の赤外線観測センサーを搭載しているのだそうです
わざわざ日本の情報収集衛星打ち上げの日にぶつけてきたわけではなく、打ち上げを担当するロシアの都合により、今日になっただけなのですが

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