江田島9人殺傷事件 中国人に無期懲役判決

2013年3月、江田島の水産加工会社で実習生として就労していた中国人陳双喜により、2人が殺害され7人が重軽傷を負った事件の判決公判がありました
検察側は「計画的な殺人ではない」との理由で無期懲役を求刑しており、広島地方裁判所もこの点を認め、無期懲役の判決を言い渡しています
衝動的な殺人で計画性はないとは言えども、9人もの人を無差別に襲った凶悪な犯行であり、被害者への弁済もしていないのですから無期懲役の判断が妥当なのかは大いに疑問です


広島県江田島市のカキ養殖加工会社で2013年3月、社長ら2人を殺害、7人に重軽傷を負わせたとして、殺人などの罪に問われた中国人の元技能実習生、陳双喜被告(32)の裁判員裁判で、広島地裁は13日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。
上岡哲生裁判長は判決理由で「頭を狙うなど犯行は執拗で残虐だ」と指摘、状況に応じた行動から責任能力も認めた。事件当時の被告の状況については「さみしさや言葉の壁などから精神的に追い詰められていた」と述べた。
論告で検察側は「勝手にため込んだ鬱憤を爆発させた身勝手な犯行」と指摘。ただ「中国の家族の悩みや言葉の壁から孤独を募らせていた」として、死刑求刑は避けた。
弁護側は外国人技能実習制度の不備を指摘し「精神的なケアもない労働環境が被告のストレスを高め犯行につながった」と主張、有期刑を求めていた。
判決によると、13年3月14日午後4時半ごろから作業場や路上で、社長の川口信行さん=当時(55)=と従業員の橋下政子さん=同(68)=をスコップで殴り、包丁で突き刺すなどして殺害し、従業員や通行人計7人に重軽傷を負わせた。
(産経新聞の記事より引用)


外国人の実習生度に問題があるのは確かですが、だからといってすべての外国人実習生が殺人事件を起こしているわけではありません
それはそれで議論すべきで、本件はあくまで陳双喜被告の責任を問うべきでしょう。外国人実習生度に瑕疵があるとしても、それで陳双喜被告の責任を軽減させるのは腑に落ちません
陳被告の面倒を見ていたのに殺害された水産会社社長川口信行さんは、なぜ自分が陳被告に殺されなければならなかったのか、最後まで理解できなかったはずです。巻き添えになった橋下政子さんも同様でしょう
さて、被告側が判決を受け入れるのか、不服だとして控訴するのかは分かりませんが、陳被告が大人しく服役して反省の日々を過ごすとは思えません
刑務作業を拒否したり、他の受刑者に殴りかかったりと、刑務所内でもトラブルを起こすのは間違いないでしょう

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