仏風刺雑誌テロ事件 風刺にも自戒と自負を

パリで1月7日、風刺週刊誌「シャルリ・エブド」編集部に覆面をした2人組が侵入し、編集長ら10人を射殺するテロ事件があり、世界を震撼させました
「シャルリ・エブド」はこれまでにもイスラム教の預言者ムハンマドを風刺する漫画を掲載しており、編集長らに対して殺害予告もあって警察官が身辺警護として張り付いていたと報道されています
今回のテロに対して、「表現の自由を守れ」とか、「テロに屈するな」との声もあるのですが、「シャルリ・エブド」の風刺画が果たして「表現の自由」として守られるべきものであるのかは大いに疑問です
J-CASTニュースがフランスの風刺(かなり毒のある表現でもそれをユーモアだと容認してきた風潮)に疑問を投げかけていますので、紹介します

「風刺画ならば許される」は欧米の「おごり」? 日本のネット、米国の一部でも「シャルリ」に疑問の声

イスラム過激派によるテロを容認する気はありませんが、かといって「シャルリ・エブド」を擁護する気にもなれません
人にはみな心の中に大切にしているものがあり、それを他人から揶揄されたり侮蔑されれば怒りがこみ上げてきます。メディアだからといって、特定の宗教をあざ笑ったり貶めたりする権利がある、と思い込むのは大間違いであり、それを「表現の自由」だなどと主張するのは思い違いもはなはだしいと考えます
「シャルリ・エブド」関係者は自らの風刺を正当なものだと主張するのでしょうが、その表現によって傷つく人もいるのを無視しているわけであり、大いに問題です
今回のテロ攻撃をしかし「シャルリ・エブド」は意に介さないようで、最新号ではまたも預言者ムハンマドの戯画を掲載しており、立場を変える気はないようです。このままでは再び狙われる危険もあるのですが

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