江田島9人殺傷事件中国人被告が出廷拒否
事件が起きて犯人は逮捕されたものの、裁判が始まるまで随分と時間がかかるケースが散見されます
先日取り上げた愛知県蟹江町での一家殺傷事件もその1つですし、本日取り上げる広島県の江田島で牡蠣養殖場に勤務していた中国人実習生による殺傷事件も同じです。両事件とも被告が中国人だから、という理由は考えられません
起訴前に精神鑑定(鑑定留置)が実施されたとしても、その期間は概ね3ヶ月ですから、もっと早く初公判に漕ぎ着けてもよかったはずです。何か特殊な要因があるのでしょうか?
中国人被告、出廷拒む…広島9人殺傷事件初公判、不在のまま開廷
広島県江田島市のカキ養殖加工会社で平成25年3月、社長ら9人を死傷させたとして殺人罪などに問われた中国人の元技能実習生、陳双喜被告(32)の裁判員裁判初公判が19日、広島地裁(上岡哲生裁判長)で開かれた。陳被告は拘置所から出ることを拒み、本人不在のまま開廷。弁護側は「利害を理解し、防御する訴訟能力がない」と裁判の停止を求めた。
初公判は午前10時に開廷予定だったが、陳被告は拘置所のトイレにしゃがみ込むなどして出廷を拒否。担当職員らが連れ出そうとしたのに対し、職員をけったりかんだりして抵抗した。開廷は1時間10分遅れた。
検察側は冒頭陳述で「責任能力に問題はなく、結果は重大だ」と指摘。弁護側は罪状認否で社長以外の従業員らに対する殺意を争い、心神耗弱状態だったと主張した。
起訴状などによると、陳被告は25年3月14日、当時働いていた同市の川口水産作業場で、川口信行社長=当時(55)=と作業員の橋下政子さん=同(68)=をスコップで殴り、包丁で突き刺すなどして殺害、従業員や通行人計7人に重軽傷を負わせたとされる。
(産経新聞の記事から引用)
この事件は当初、日本での過酷な労働環境に問題があったとする被告の供述がメディアに取り上げられ、雇用主である水産会社の側にも責任があるかのように報じられていました
しかしその後、中国に残してきた妻の不倫や離婚問題で被告が気を滅入らせていたとの話が浮上し、逆恨みによる犯行との見方が強まりました
犯行動機は裁判の場で争点になるものと思いますが、被告人不在のままでは埒が明きません
上記のように出廷を拒否する陳被告の態度を見れば、警察の取り調べに対しても進んで供述しようとはせず、調書を取るのにも難渋したと想像されます。初公判まで時間がかかったのも、こうした非協力的な態度に原因があったのでしょうか
中国にも帰れず、こどもにも会えないと陳被告が絶望的な気持ちになるのは分かりますが、自らの行為に対しては責任を負うべきであり、出廷を拒否して何になるのかと思うばかりです
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