「美味しんぼ」台詞を修正して単行本化
漫画「美味しんぼ」の福島編となる第111巻が発売されました。小学館は雑誌掲載時の台詞を修正したものの、「原発で鼻血」の描写は残しており、原作者である雁屋哲の根本的な主張は残した形にしています
産経新聞の記事を一部、引用します
「美味しんぼ」新刊本発売 セリフを一部修正も、鼻血の描写はそのまま
小学館の漫画誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」の人気漫画「美味しんぼ」で、東京電力福島第1原発を訪れた主人公が鼻血を出す描写などが議論になった問題で、これらの場面を収録した単行本111巻が10日、発売された。単行本では鼻血の描写は雑誌掲載時のままだが、登場人物のセリフなど一部の表現が修正された。
4月28日に発売した号で主人公が鼻血で診察を受ける場面は、単行本では医師の発言内容を変え「原発見学で鼻血が出るほどの線量を浴びたとは思えません」と強調。主人公も「原発内での外部被ばくが原因ではありませんね」と答え、原発見学による被曝(ひばく)と鼻血との因果関係を否定する表現に変更した。欄外や巻末に放射線量や被曝に関する調査などの脚注も加えられた。
(後略)
原子力発電所を見学したから鼻血がでるほどの放射線を浴びた、とする当初の内容からは軌道修正されていますが、鼻血の部分はそのままです
原作者雁屋哲は、「冷静に議論できる状況ではない」として議論を避け、オーストラリアで暮らしているのでしょう
それをとやかく言っても始まりませんが、風説を流布した責任は問われてしかるべきです
これまでさまざまな問題を料理で解決してきた山岡士郎ですが、今回の問題をどう料理してみせるのでしょうか?
長く続いた「美味しんぼ」も、そろそろ終わりを迎える頃合いなのかもしれません
「美味しんぼ」が単なるグルメ自慢を批判したり、食の安全や食文化を問いなおす役割を果たしてきたのは評価できます。食を軽んじる風潮があった日本社会に「一石を投じた」のですから
しかし、雁屋哲の歴史観や政治的な主張が作品を歪めてしまい、作品の価値を貶めてしまうようでは連載を続ける意義は失われたと言えます
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