中国紙「ドラえもんは侵略者」と批判
中国四川省の成都で「ドラえもんのひみつ道具展示会」が開かれ、多くの観客を集めている一方で、地元の新聞各紙がこぞってドラえもん批判の記事を掲載する事態があったのだそうです
以下、レコードチャイナの配信記事を引用します
成都市では今年8月16日から、「ドラえもんの秘密道具展示会」が開催されている。
同様の展示会はすでに北京や上海、広州など中国各地で開催されているが、これまでにメディアの批判対象になることはなかった。成都日報や成都晩報などの地元紙は今月26日、「われわれの両目をふさごうとするドラえもんに警戒せよ」、「われわれの傷みをドラえもんでごまかされるな」と題した記事を一斉掲載。各紙は「ドラえもんは日本政府が推し進める日本の文化宣伝活動を行っている。われわれはドラえもんの背後にある政治的意義に注意しなければならない」と訴え、「歴史を尊重しない不誠実な日本をドラえもんが代表している」とその理由を述べた。
複数の地方紙が同日に同様の趣旨の記事を掲載したことで、そこに何らかの組織的な意図が働いたことは明らかだ。だが、同市政府はこの展示会の中止を求めてなどいない。
幼い子供たちが大好きなアニメに政治的意義を見出す地方紙は、あまりにも神経質過ぎるのではないか。嫌いならば見なければいい。好きならば見に行けばいい。それだけのことだ。
中国のネット上には「ドラえもんと政治を一緒にする神経が分からない」、「偏向したナショナリズムそのもの!」、「成都日報は頭がおかしくなったのか?」、「中国の繁栄は日本の技術指導や援助のおかげだ。知らないのか?」といった痛烈な批判コメントが集中している。
成都市の複数の地方紙が同じようなドラえもん批判の記事を書いたのは、成都の共産党幹部が指示したからなのでしょう
といってドラえもんに何か恨みがあるわけでもなく、日本の大衆文化が人気であるのが気に食わないからであり、日本が大衆文化を道具に政治宣伝をしているから警戒しろと呼びかける意図があったと思われます
記事の中にあるインターネットの反応がすべてではないにしろ、せっかくのドラえもん批判記事が不発に終わり、冷笑をもって迎えられたのは事実でしょう
中国共産党の呼びかけで、成都の住民が一斉にドラえもん排斥に動いたりはしないのです。中国共産党にすれば、市民は共産党の呼びかけに即座に同調する愚民であるべきなのでしょうが
そもそも中国と日本では歴史認識が異なります。社会主義に染まった中国の歴史観を日本が受け入れる必要はありません
ドラえもんを批判したところで無駄、ということさえ認識できないほど、中国共産党の幹部たちの現実認識はずれてしまっていると言えます
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