台湾との統一を呼びかける中国の政治宣伝アニメがひどい
久しぶりにアニメの話題を取り上げます
現在、香港では学生らが中心となり、「一国二制度」の大義名分を否定する選挙制度の改悪を阻止しようとデモが繰り広げられています。これは次回(2017年)に予定される香港特別行政区行政庁間選挙で、香港行政長官候補は指名委員会の過半数の支持した人物のみを承認し、いわゆる民主派の候補者が締め出される可能性が濃厚になったことへの反発です
中国政府の意にかなった人物以外、香港行政長官候補として認めないとする選挙への露骨な干渉策ですから、反発が起こるのは当然でしょう
ですから中国政府の唱える「一国二制度」などただの名分にすぎず、香港の自治は形骸化して中国共産党独裁体制に飲み込まれてしまうのも時間の問題と言えます
さて、そんな中国政府が台湾向けに統一を訴える政治宣伝アニメーションを作っています。制作は2002年と随分前になりまずが、そのクオリティの低さには唖然とさせられます。関心のある方は以下のウェッブサイトで視聴してください
中国の対台湾用プロパガンダアニメ 『両岸統一的最佳的方式』
この程度の稚拙なアニメーションを中国政府が指揮して制作し、台湾向けの政治宣伝に使っているのですから驚きです
これで宣伝効果があると信じているのでしょうか?
むしろ台湾の人たちからは、「観光や金儲け、飲食などで我々を籠絡できるとでも考えているのか。愚弄しているのか」と反発を招きそうな出来栄えになっています
中国共産党が統一後の台湾に高度な自治を許すはずもなく、一国二制度など約束しても信用できないのは明白です
さて、最近話題になったのは習近平国家主席がいかにして最高権力者の座についたかを説明する動画です。中国政府が制作したものではないのですが、政府の意向が反映されたものと見なされています。わざわざアメリカのオバマ大統領を引き合いに出すなど、かなりゲスな作りになっているのですが、その部分も含めて中国政府の意向が見て取れる気がします
習主席らが5分アニメに 中国の指導者アニメで伝えられるのは極めて異例
ともあれ、中国のクオリティではこの程度がせいぜいなのでしょう
政治宣伝アニメでも三流、四流レベルのものしか作れないという、寂しい現状が伝わってきます
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