日韓アニメ投資ファンド発足して1年 休眠状態?
すっかり体調を崩してしまい、寝たきり状態でブログの更新ができませんでした
熱中症で倒れた後、休みが取れないまま無理をして出勤した結果、ますます体調を崩すという悪循環にはまってしまいました
さて、久し振りにブログの更新です
昨年の夏、日本のアニメ制作会社トムス・エンタテインメントがセガサミーグループや韓国の朝鮮日報グループとの間でアニメ投資ファンドを結成したとの報道がありました。出資総額は210億ウォン(約19億円)で、「韓国にはこれまでもコンテンツのための投資ファンドがあったが、アニメーション専門のファンドはCLアニメドリーム投資組合が初だという。これにさらに日本企業が加わる。韓国の新しいアニメーション産業への取り組みとなる。トムス・エンタティメントは、CLアニメドリーム投資組合を通じて、韓国企業と協業を深めることになる。アジアだけでなく、北米、ヨーロッパ市場の開拓も視野に入れる」との目的が語られていました
トムス・エンタテインメントと朝鮮日報 出資金約19億円のアニメ投資ファンド設立
さて、報道から1年になりますので検索をしてみたのですが、このアニメ投資ファンドである「CLアニメドリーム投資組合」に関するニュースがまったく見当たりません
19億円の資金を使って劇場版アニメなり、テレビ向けアニメを日韓で手がけたのなら、当然、大々的に宣伝するものと思われます
日本だけでなく、韓国メディアが「韓国主導で新作アニメを制作した」と自慢する記事を書くはずです
それがないのは、投資ファンドがまったく機能していないからなのでしょうか?
あるいは新作アニメに出資するという冒険を避け、既存のコンテンツをアジア市場に売り込むという手堅い投資に取り組んでいるからなのでしょうか?
投資ファンドの片棒を担いでいるのが朝鮮日報グループなのに、1年もの間、何の宣伝記事も書いていないというのは不可解です。例え嘘でも、「投資ファンドが十分にその機能を発揮し、多大な利益を挙げている」と書きそうに思えるのですが
さて、トムス・エンタテインメントは2014年上期に「名探偵コナン 異次元の狙撃手」がシリーズとしては初の興行収入40億円突破となり、また番外編である「ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE」も40億円を超える興行収入となりました
本業の方は順調と言えるのですが、せっかくの投資ファンドが機能していないとすれば残念です
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