三鷹女子高生殺害を考える6 懲役22年の判決
2013年10月、東京三鷹市で元交際相手の女子高生を殺害した池永チャールストーマス被告に対する判決公判が8月1日にあり、懲役22年の実刑を言い渡しています
検察側は極めて悪質な犯行だとして無期懲役を求刑、一方の弁護側は「母親のネグレクト(育児放棄)など、過酷な環境で育ったことが影響した」と述べ、懲役15年が相当と主張していました
量刑に関しては、「被害者が1人の事例で無期懲役は重すぎる。ここは過去の判例に照らして22年くらいが相場」との判断があったのかもしれません
しかし、18歳の少女の未来を奪っておいて、懲役22年という刑罰は随分と割に合わないものに映ります。仮に池永チャールストーマス被告が22年服役したとしても、出所時は44歳です。十分に再犯の危険が予想できるわけで
被害者家族側は、東京地裁立川支部が池永チャールストーマス被告に懲役22年の判決に「失望した。なんでこんなに軽いのか、全く理解できない」とのコメントを出しています。池永被告が生徒のプライベートな画像をインターネットに流出させたことについて、遺族側は「(判決は)リベンジ(復讐)ポルノの犯罪の本質、被害の大きさを全く理解していない」と厳しく批判しています
今のところ、池永被告が判決を不服として控訴するかどうかは不明です。無期懲役ではなく、22年の懲役刑で済んだのなら受け入れる気なのかもしれません
もちろん、判決を受け入れたからといって事件を反省しているわけではなく、殺害行為に及んだ自分の正当性に執着したままなのでしょう
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