倉敷女児行方不明事件 犯人を岡山で確保
岡山県倉敷市の小学5年の女児(11)が下校途中に行方不明になった事件で、岡山県警は7月19日夜に自称イラストレーター藤原武容疑者(49歳)を逮捕しています。監禁されていた森山咲良さんも保護されました
県警は19日夜、未成年者誘拐の疑いで家宅捜索令状を取り、藤原容疑者の自宅に突入。1階洋間で女児を発見した。藤原容疑者の自宅と女児の自宅の距離は約8キロだった。県警は未成年者誘拐容疑でも捜査する。2人に面識はなく、女児にけがはなかったという。
県警によると、女児の自宅付近の路上で4月下旬ごろ、銀色の小型車のナンバープレートを取り換える男の姿を近所の女性が目撃。行動を不審に思って詳細ナンバーを覚えており、18日夜に倉敷署に通報した。
(産経新聞の記事より引用)
別の報道と併せて整理すると、藤原容疑者は逮捕された自宅でかなりの期間母親を介護していたようですが、この母親が入院して自宅を出た後に部屋を防音仕様に改装するという、不審な行動に出たようです
つまりは女児を誘拐して自宅に監禁する計画を立て、行動に着手したものと考えられます
犯行に使用したのは銀色の乗用車ビッツで、ナンバープレートを付け替える偽装工作までしていました
捜査の手が及ばないよう周到な準備をしていたのが分かります
が、現場周辺を下見していた姿を住民に目撃され、銀色の車に乗った不審者として記憶されていたのですから、周到な準備の割に杜撰な犯行だったとも言えます
レンタカーを利用するなどして異なる車を使用するといった悪知恵は働かなかったのか、そのお金がなかったのかは不明です
しかし、手口が杜撰でも悪質で卑劣な犯行であるのは確かで、被害者が無事に保護されたとはいえ藤原容疑者には厳罰を科すべきでしょう
警察の捜査が進展しなければ、あの新潟の少女監禁事件のように長期間に渡る虐待に至った可能性も考えられます
話は脱線してしまいますが、新潟少女監禁事件(実に9年もの長きにわたって監禁虐待し、少女の人生をめちゃくちゃにした悪質な犯行)で、犯人である佐藤宣行には懲役14年の判決が下されただけでした
被害者を9年間も監禁して人生を踏みにじっておきながら、懲役14年はあまりに軽い刑罰です
こうしたわいせつ目的の監禁事件は被害者やその家族に深い傷を与え、社会にも大きな不安を与えるのですから、より重い刑罰を科すべきでしょう
新潟少女監禁事件については過去に言及していますので、関心のある方は下記の関連記事をご覧ください
(関連記事)
倉敷女児行方不明事件 懲役6年6月の判決
倉敷女児行方不明事件 「自分好みに育てたかった」
倉敷女児行方不明事件 公開捜査も手がかりなし
新潟少女監禁事件を考える1 犯人の異常行動
新潟少女監禁事件を考える2 警察の失態
新潟少女監禁事件を考える3 佐藤宣行の精神鑑定
カリフォルニア少女監禁事件 禁固431年の刑
性犯罪被害者へ18億円の保証金支払い
女児トランク監禁事件で懲役3年の判決
広島小6連れ去り事件 初公判
バッグに女児を詰み誘拐した小玉被告の裁判
札幌女児誘拐事件を考える1 なぜついて行ったか?
今市女児殺害事件 公判前の争点整理で紛糾
今市女児殺害事件 犯行の状況
今市女児殺害事件 逮捕まで8年半
今市女児殺害事件 「物色中に偶然見つけた」
今市女児殺害事件 犯行を自供した男
神戸小1女児不明事件 容疑者逮捕
神戸小1女児不明事件 犯人の沈黙
神戸小1女児不明事件 わいせつ目的で起訴
福岡女児遺棄事件を考える1 騒いだので首を絞めた
わいせつ目的誘拐の警察官に執行猶予判決
女児誘拐未遂の警察官起訴 「仕事のストレス」と弁解
市原市男児連れ去り事件を考える
奈良女児監禁事件を考える1 一晩中車内
埼玉失踪少女事件を考える1 2年間も監禁状態
埼玉失踪少女事件を考える2 犯行計画
埼玉失踪少女事件を考える3 寺内容疑者の父が謝罪
埼玉失踪少女事件を考える4 「なぜ逃げ出さなかったのか」という疑問
埼玉少女失踪事件を考える5 量刑は懲役3年?
大阪女児誘拐事件を考える 起訴するも初公判はまだ
大阪女児誘拐事件を考える 「家に帰りたくない」
大阪女児誘拐事件を考える 通行人に助けを求めなかった?
大阪女児誘拐事件を考える 中学時代は優秀とか