小学校で自己啓発セミナー風朝礼実施

福岡市の公立小学校で3月、居酒屋チェーンの経営者が朝の朝礼(クラス会)に校長の許可無く参加し、児童に自己啓発セミナー風のパフォーマンスをやらせた上に動画を撮影、フェイスブックに公開していたとして問題になっています
クラスの担任である女性教諭がこの居酒屋経営者を信奉しており、そのパフォーマンスをクラスで実践していたものと思われます
産経新聞の記事を以下、引用します


大声で復唱の小学校朝礼、「まるで居酒屋の研修」 ネットで批判
「世界一の朝礼」をテーマに講演活動する会社代表らが福岡市立小学校2年のクラスの「朝の会」を3月に撮影、学校に無断でインターネットに投稿した。動画では児童が代表や担任教諭に続き「スーパーハッピー」「ついてるついてる」などと大声で復唱。「まるで居酒屋店員の研修」と批判が集まり、校長は保護者に騒動を謝罪した。
代表は居酒屋チェーンを経営する「てっぺん」(東京)の大嶋啓介氏(40)。大嶋氏の弁護士と校長によると、大嶋氏は担任の女性教諭と知り合いで、教諭が実施する「独自の朝礼」を見学するため3月19日に知人らと学校を訪問。撮影し掛け声にも参加した。校長は出張で立ち会っておらず教諭は撮影を黙認した。
大嶋氏と知人は5月までに動画を交流サイト「フェイスブック」に投稿。閲覧者からは元気の良さを肯定する声があった一方、てっぺんの朝礼に似ているとの指摘も。「教育現場に自己啓発セミナーを持ち込むな」「なじめない児童もいる」との声も多数あった。


児童は担任の指導に無邪気に従い、「面白そうだから」とやっていただけなのかもしれません。しかし、中身は自己啓発セミナー特有の洗脳行為そのものです居酒屋「てっぺん」の朝礼を見ていただければ、その異様さが分かります

居酒屋「てっぺん」朝礼



このようなインチキ新興宗教まがいの朝礼を学校教育の場に持ち込み、「生徒のやる気を引き出している」などと陶酔している教師がいるのですから、うんざりさせられます。よほど教育活動に自信が持てず、悩み、そして最後にゲテモノへすがりついてしまったのでしょうか?
上記の記事では校長が保護者に謝罪したとなっていますが、女性教諭の処分は行わなかったのか、気になります
学校内や保護者とのやり取りの中で、「校長の許可無く部外者を校内に招き入れたのが問題だ」とか、「許可無く校内での動画を撮影させたのが問題だ」など、争点をずらしている可能性もあります
一番の問題は、こんな朝礼のやり方は悪質な洗脳教育に結びつくもので、児童生徒の人生を歪めてしまう危険をはらんでいるところにあり、公教育を逸脱する行為だという点です
居酒屋の従業員はこの朝礼をやって給料を得ているのですから、仕事のうちだと説明できます
しかし、小学2年生は違います
こんな新興宗教、あるいは自己啓発セミナーに入れ込んでしまっている教諭は担任を外すべきであり、そもそも教師として不適格です

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