人民日報「日本はドラえもんに学べ」の噴飯記事
中国を代表するメディア人民日報は、中国共産党・中国政府を代弁するものとして知られています
その人民日報が5月22日付けの記事で、「日本はドラえもんの成功の経験から学ぶべきだ」と主張し、さすがの中国人もあきれ果てているとレコードチャイナが伝えています
以下、その内容を要約して引用します
(人民日報の)記事は、ドラえもんについて「いつも無邪気で楽観的。向上心があり、争いを好まず謙虚である。ポケットから出す秘密道具は、子どもたちの夢をかなえてきた。これらは時代を超えて子どもたちに愛され続け、大人にとっては子どものころの美しい思い出になっている」と紹介。
数ある日本アニメのなかで、ドラえもんの人気が長く続いている理由について、「ドラえもんは親和力、創造力、包容力、友情を大切にする、などの特徴を備えており、これらは時代を超えた価値がある」と分析する。一方で、「日本アニメの元祖と言われる」鉄腕アトムについては、「かつて一世を風靡(ふうび)したが、今日では力に頼って戦うという要素は魅力を失っている」と指摘する。
記事はさらに「ドラえもんが持つ平和・友愛のイメージは、戦後の日本のイメージに大きく貢献した」と指摘。「ドラえもんが世界的に受け入れられたことは、国際社会の日本に対する平和への期待と重なる」とした上で、「現在の右翼政治家によって害されたイメージと比べると、人々はドラえもんのイメージの方を好むはずである」と主張する。
最後に、「日本は国際社会で人々の心をつかみたいのなら、ドラえもんの成功の経験からその道理を悟り、友好関係を促進するために正しい歴史観のもとで誠実に行動しなければならない」と結んでいる。
最初に指摘しなければならないのは、人民日報が「ドラえもん」を読み誤っている点です。ドラえもんはのび太くんの求めに応じ、未来の道具を貸し与えているのですが、のび太くんは調子に乗りすぎて使い方を誤り、最後は痛い目に会うといった教訓でストーリーが成り立っています
「ドラえもん」すらきちんと読めない中国共産党・中国政府の蒙昧さに、苦笑するしかありません。さすがにこれには中国国民もがっかりでしょう
日本のメディアもこの人民日報の記事は無視しています。朝日新聞でも、こんな頭の悪い記事を焼き直し、「中国政府が日本に対し警鐘を鳴らしている」などと後追いするのは困難だと判断したものと思われます
また、人民日報は「ドラえもんは親和力・創造力・包括力・友情を大切にする」とも指摘していますが(いったいどこの国のドラもんなのでしょうか?)、これこそ中国にもっとも欠けているものでしょう
さらに指摘すれば、「鉄腕アトム」をも人民日報は読み誤っており、「かつて一世を風靡(ふうび)したが、今日では力に頼って戦うという要素は魅力を失っている」と珍妙な論評をしています
これには手塚治虫先生もさぞ苦笑いしておられるのではないでしょうか?
マンガを引用して日本人を説得しようと企図した記事なのに、読み誤りだらけの内容のため、かえって日本人の不信感を招くというおバカな結果を招いています
中国政府・中国共産党は正座をして「ドラえもん」と「鉄腕アトム」を読み、学習すべきでしょう。変な左翼思想の本ばかり読んでいるから現実を見失い、周辺諸国に迷惑ばかりかけるのです
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