韓国メディア「日本で歴史小説が売れるワケ」
朝鮮日報日本語版に、「日本で歴史小説と嫌韓本が人気を集めるワケ」と題する記事が掲載されています
いつものように見当外れの論評であり、「日本人を理解しているのだ」との態度で堂々と誤った見識を披露する態度には辟易とさせられます
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日本で歴史小説と嫌韓本が人気を集めるワケ
(前略)
■自信を失った日本人「昔の栄光が恋しい」
今年の「本屋大賞」に選ばれたのは『村上水軍の娘』。戦国時代、織田信長に対抗して瀬戸内海を中心に活躍していた、村上水軍を素材にした歴史小説だ。昨年の大賞は『海賊と呼ばれた男』だった。190万部売れたこの本は、石油会社「出光興産」を創業した出光佐三を主人公にした実話小説だ。内容は、敗戦直後の1950年代、日本の実業家が西欧のメジャー資本と戦い、国家再建のため奮闘するというもの。
日本で最近ベストセラーになる本は、昔の栄光を回顧する本や、強い日本を懐かしむ歴史物が多数を占めている。第2次世界大戦で特攻隊員だった祖父の足跡を追う孫の物語を描いた小説『永遠の0』は、2006年の出版後、最近再びミリオンセラーになった。昨年12月には映画化され、800万人の観客を動員した。安倍晋三首相も、映画を見て「感動した」と語った。
「強い日本」を懐かしむ歴史物が人気を集める理由は、日本が長期不況に直面する一方で、格下と考えていた韓国や中国の国力が高まり、日本人が不安感を抱いているからだ-と分析されている。出版・メディア専門の週刊紙『文化通信』の星野渉編集長は「かつては『西欧に学ぼう』という系統の本がよく売れたが、最近は『西欧も日本を立派な国と考えている』という類いの本がベストセラーになっている。自信があるなら外国からどう見られようと気にしないが、景気が低迷し、国民が自信を失っているのが原因」と語った。
(中略)
嫌韓世論は雑誌が主導している。東京都内の書店の雑誌コーナーを回ると、嫌韓記事を載せた週刊誌を容易に見つけることができた。5月1日付の『週刊文春』と『週刊新潮』は、旅客船「セウォル号」の沈没事故を取り上げ、それぞれ「日本の支援拒絶 韓国沈没船300人を見殺しにした朴槿恵の大罪」「日本人には少し違和感『韓国フェリー沈没』の悲劇」といった刺激的なタイトルを付けた。月刊誌『SAPIO』の5月号の表紙には「韓国の嘘(うそ)がバレる日」「日本人が知っておくべき嘘つき韓国の正体」などのタイトルが書かれていた。嫌韓が「売れるテーマ」になっているわけだ。
日本の嫌韓感情は深刻なレベルではない、という反論もある。韓国文学の翻訳・出版を手掛けるCUONの金承福(キム・スンボク)代表取締役は「雑誌はもともと刺激的な内容を扱う。メディアで伝えられるほどに嫌韓感情は強くない。韓国のコンテンツに対する日本の読者の関心は、むしろ高まっている」と語った。
(後略)
李漢洙(イ・ハンス)文化部記者 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
日本で歴史小説が売れる状況は今に始まった現象ではありません。過去にも司馬遼太郎の作品など、歴史小説が売れ筋であったのは明らかであり、「自信を失った日本人が過去を懐かしんで歴史小説の世界に逃避している」との見解は大間違いです
韓国人と違って日本人は自国の歴史に関する知識が豊富であり、なおかつ歴史小説が大好きなのです
長年、中国の属国に過ぎなかった朝鮮の歴史が服従と屈辱のエピソードだらけであるのに比べ、日本の歴史は面白いからでしょう
「日本が中国や韓国に追いつかれ、追い越されたから過去の栄光を懐かしんでいる」との心証は、韓国人がそう願っているからであり、自身の願望を「日本人はそうに決っている」と反映させているだけの話です
そもそも歴史小説を、「過去の栄光を懐かしむための慰みもの」としか理解していない人物が文化部記者をしているのですから、論外でしょう
韓国の文化理解の程度がこんなレベル、と示唆する報道です。
これで「日本人は所詮、この程度」だと見下し、何やら真実を見極めた気になっているとすれば哀れと言うほかありません
宮﨑駿の「風立ちぬ」を、「過去の侵略戦争を美化するもの」というお約束の論評しかできない批評性の欠陥が韓国の文化レベルの限界を示していたように、ここでもまた彼らの文化水準の低さを露骨に示しています
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