米アニメ「シンプソンズ」が宮崎アニメのトリビュート

取り上げるタイミングを逃してしまった話題で、すでにご存知の方も多いのだろうとは思いますが紹介します
アメリカの人気アニメ「シンプソンズ」が宮崎駿監督のアニメを幾つも模写しているとの記事があります
まずは以下の記事で、動画をチェックしてください

全部わかりますか? 『シンプソンズ』がパロディ満載に宮﨑駿をトリビュート

「シンプソンズ」はこれまでにも有名映画のパロディや話題の時事ネタを取り込んできました。そんな臨機応変で自由闊達な展開が持ち味のアニメです
上記の宮崎ネタも監督やコンテを担当した人物が誰なのかは不明ですが、「宮崎引退」の報を受けて作られたものなのでしょう(多分、ワクワクドキドキしながら)
これをトリビュートと表現しても異論はありません
ちなみにトリビュートとは、映画・小説の冒頭文での「special thanks」より強い意味が込められる場合があり、音楽においては、偉大な作曲へのリスペクトを込めてカバーすることを指します
しかし、他方でそんな敬意も謝意も感じられないのが中国におけるパクリアニメです
中国メディアは「パクリアニメ批判」に、以下のような反論記事を書いています


現在、多くの中国アニメが疑いをかけられている。低年齢化、完全パクリ、コピーオリジナリティがない……まるで中国国産アニメを攻撃するかのようだ。たしかに、目下、中国産アニメは日本やアメリカには敵わない。だが「模倣」のなかで進歩しているのだ。国産アニメを見る中国人の増加が証拠である。
最近、テレビや映画でいくつかの作品が「パクリ」の疑いをかけられた。たとえば2011年に公開された映画『魁抜(クイーバ)』は、若者に既視感を与えた。あるネットユーザーは同作の雰囲気とキャラクターが非常に日本風だと感じ、『ドラゴンボール』にソックリだと思ったそうだ。
また、7月にテレビアニメ『高鉄侠』のワンシーンが公開された際、ネットユーザー達から「日本の 『超特急ヒカリアン』を完全にパクっている」という疑いをかけられている。
中国の視聴者は日本や韓国風、欧米風のアニメに慣れ親しんでいるが、中国産アニメはこれらと雰囲気が似ているだけで、すぐに「パクリだ」と言われる。
なぜ「模倣」と別の言葉に置き換えられないのか。
我々は中国国産アニメが遅れているという現状を正視しなければならない、しかし、同時に希望を持って中国産アニメの将来性を見る必要があるだろう。中国のアニメ関連企業は進歩しつづけている。彼らもどうすればより良く、よりオリジナリティがある作品を作りだせるかを考えているのだ。
(以下、略)
中国メディアが主張「中国産のアニメは “パクリ” ではない、“模倣” と呼ぶべき」


さんざん日本のアニメをパクっておいて、「パクリではないアル。模倣アルよ」と開き直る感覚が理解できません
しかも上記の記事は中国政府の文化部のホームページに掲載されたもので、政府の公式見解も同然です
以前にも紹介した中国の劇場版アニメ「夢回金沙城」を載せておきます
中国では2010年に公開され、制作費は10億円とも言われます

夢回金沙城



作品の中身は「もののけ姫」や「天空の城ラピュタ」などのパクリであり、あまりに陳腐な内容です。これを「模倣である」と言い張ったところで、何も得られるものはありません。パクリ疑惑を指摘された陳徳明監督は、「宮崎駿へのリスペクトだ」と弁解したそうです

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