国民が反発した朴大統領の謝罪
韓国のフェリー船沈没事故を受けて、朴大統領が国民に謝罪をしたのですが、案の定反発を買っただけで民意をなだめることはできませんでした
各メディアが「国民が反発した理由」をあれこれ説明しているものの、本質には踏み込んでいないように感じましたので取り上げます
日本が韓国から歴史問題やら従軍慰安婦問題やらで難癖をつけられ、謝罪などしてはいますが、韓国側は「日本は反省していない。謝罪していない」と反発を買っています
今回の朴大統領の謝罪に対する反発も根幹は同じであり、韓国国民は「そんな謝罪では納得出来ないから受け入れない」と反発しているのであり、謝罪の内容や発言に問題があるのではなく、謝罪を受け入れる能力が欠けている国民性の問題だと考えるべきでしょう
（引用元の記事が削除されました）
儒教の影響なのかどうかは分かりませんが、「為政者はかくあるべし」などという幻想にしがみついているから、目の前にいる政治家を信じられないのであり、選挙で朴大統領を選んでおきながら「裏切られた」と思い込むのでしょう
日本でもその風潮は散見されます。大雪の日に安部首相が地元選挙区の支持者と会食したと報じられると、「天ぷらを食っている場合か」との批判記事やらツイートが飛び交います
大雪が降ったからといって官邸に非常対策本部を設置し、首相が２４時間待機しなければならないのでしょうか？
災害対策のための部署があるのですから、対策はそこに任せればよいわけでこうした不寛容さは、「自分は政治を斬るだけの見識があるのだ」という思い上がりの反映であり、了見の狭さを示すものです
日本でもこうした了見の狭くて「政治的な見識がある」と自任する人たちが、民主党に投票して政権交代を実現させたのでしょう（その結果、惨憺たる現実を招いたのであり、大失敗でした）
上記の記事で踏み込みが足りないと感じる１つに、韓国人の見栄があります
韓国では新たな法律を制定する際には日本の法律を調べ、それを韓国語に翻訳して丸写しするという手が使われます。そのため法案の作成は短期間で済み、担当者は有能振りを発揮するわけです
しかし、個々の条文まで綿密に検討したわけでもなく、条文を補うための施行規則やら政令まで検討していないので様々な不都合が出現します
こうして見掛け倒しの有能さを顕示した結果、欠陥だらけの法律や行政組織が出来上がっているのでしょう
宇宙開発を例にしても、担当する研究者たちはロケットを自前で作れると豪語します。そう言わないと、自分たちの無能振りを晒す結果になるからです。結果、開発に着手したもののロケットは完成できず、「予算が足りない」とか「アメリカの規制があったから」などと責任を転嫁するわけです
国民も官僚もこうした見栄に執着しているのですから、先進国を装っているものの中身はズタボロで問題山積というのが実態なのでしょう
今回のフェリー事故でも韓国海洋警察は多くのダイバーや船舶、ヘリコプターを投入し「救助できる」と豪語していました。そう発言しないと無能者呼ばわりされるからです
ですが、船内から１人の生存者も救助できませんでした
不寛容で見栄っ張りな国民性を改めない限り、誰が大統領になっても同じ結果を招くはずであり、何の進歩もありません
できないことを「できる」と言ったり、失敗を許さずとことん追い詰めるだけで何の解決策も見出そうとはしない国民性を改めるべきでしょう
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