「憲法9条にノーベル平和賞を」と訴える主婦

「日本の憲法9条はノーベル平和賞に相応しい」と呼びかけ、署名を集める活動をしている女性について、朝日新聞が記事にしています
いかにも朝日新聞が飛びつきそうなネタ(憲法9条、女性、市民による自発的な活動)であり、「またいつものアレか」と思ってしまいます


戦争の放棄を定めた憲法9条にノーベル平和賞を――。神奈川県座間市の主婦鷹巣直美さん(37)が思いつきで始めた取り組みに共感の輪が広がり、ノルウェー・ノーベル委員会への推薦に至った。集団的自衛権の行使や改憲が議論される中、「今こそ平和憲法の大切さを世界に広めたい」と願う。
鷹巣さんは20代のころにオーストラリアのタスマニア大学に留学。そこで出会ったスーダンの男性難民から、小学生の時に両親を殺され、正確な年齢も知らずに育ったと聞き、平和や9条の大切さを実感した。
今は小学2年と1歳半の子育てに追われる日々。「子どもはかわいい。戦争になったら世界中の子どもが泣く」。家は空けられないので集会やデモには参加できない。自宅でできることを考えた。
2012年の平和賞は231件の推薦の中から欧州連合(EU)が受賞した。「欧州の平和と和解、民主主義と人権の向上に貢献した」とされた。鷹巣さんは「EUには問題もあるが、ノーベル平和賞は、理想に向かって頑張っている人たちを応援する意味もあるんだ。日本も9条の理想を実現できているとは言えないが、9条は受賞する価値がある」と考えた。
昨年1月、インターネットで見つけたノーベル委員会に、英文で「日本国憲法、特に第9条に平和賞を授与して下さい」とメールを送信。その後も計7回送ったが、返事はなかった。
友人にやり方を教えてもらい、5月に署名サイトを立ち上げると、5日で約1500人の署名が集まった。ノーベル委員会に送信すると、すぐに返事があり、ノミネートの条件がわかった。推薦締め切りは毎年2月1日。国会議員や大学教授、平和研究所所長、過去の受賞者らが推薦できる。受賞者は人物か団体のみ。憲法は受賞できない。
考えた末、鷹巣さんは受賞者を「日本国民」にした。「9条を保持し、70年近く戦争をしなかった日本国民の受賞に意味がある。みんなが候補として平和を考えるきっかけになれば」


活動の主催者をあげつらう気はありませんので、署名活動の趣旨を云々するのは控えます
ただし、「憲法9条を保持し、70年近く戦争をしなかった日本国民」との部分はよくよく考える必要があるのではないでしょうか?
我々は70年近く戦争をしなかったとはいえ、本当に平和を享受していたのか、それが憲法9条による恩恵なのか?
ここ数日、竹島関連のニュースを当ブログで取り上げています
戦後、韓国の大統領李承晩が勝手に竹島を韓国の領土だと宣言し、周辺海域で操業する日本漁船(当然、非武装)を銃撃したり拿捕し、延べ44人が殺害されています。韓国側に不法に拘束された漁民は3929人、拿捕された漁船は328隻にも及びました
もちろん韓国側は44人の殺害について謝罪もせず、補償もしていません
これが「70年近く戦争をしなかった日本」の実態です
「だから戦争をしろ」と煽る気はありませんが、国民を守ろうとする気概も持ちあわせていない政府の下で、44人の殺害という事実から目を背けて生きてきた日本国民にノーベル平和賞を受賞する資格があるとは思えません
竹島が不法に占拠されたにも関わらず、何の対抗措置も講じてこなかった点についてもその無策振りは目を覆いたくなるほどであり、「日韓関係を重視し、平和を優先したから」などと言ってほしくはありません

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