建築のノーベル賞 また日本人(7人目)の受賞を羨む韓国

「建築界のノーベル賞」と例えられるプリツカー賞を、日本人の建築家坂茂氏が受賞したと報じられています。丹下健三、安藤忠雄ら先達を含め、これで7人目となります
さっそく韓国メディアが反応していますので、紹介しておきます。いつものように朝鮮日報日本語版の記事は一定期間経過後、会員登録しないと閲覧できなくなりますので部分的に引用します


(前略)
同財団トム・プリツカー会長は24日(現地時間)、「自然災害に苦しむ人々のため創造的かつ人道主義的な建築をして貢献したことを高く評価し、坂茂氏を今年の受賞者に選定した」と発表した。同氏は再生紙で作った柱を使った建築により世界の難民救援活動で先頭に立ってきた。1994年のルワンダ虐殺時には国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に紙で作られた難民キャンプのシェルターを提案・開発し、翌年には非政府組織(NGO)のボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク(VAN)を設立した。95年の阪神大震災時は紙の柱による仮設住宅や「紙の教会」も作った。この教会は2008年に解体され、台湾で再建された。同氏が使用している紙の柱は数百枚の紙を貼って耐久性を高め、防水加工されたものだ。
10年にフランスのポンピドゥー・センターがオープンさせた分館「ポンピドゥー・センター・メス」も同氏が設計した。韓国にも同氏の作品がある。京畿道驪州市のヘスリー・ナインブリッジ・クラブハウスや、06年にソウルオリンピック公園に建てられたが解体されたペーパーテイナー・ミュージアムなどだ。
今回の受賞で、日本は同賞受賞者を最も多く輩出している国になった。坂氏のほかに丹下健三氏、槇文彦氏、安藤忠雄氏、SANNA(西沢立衛氏・妹島和世氏)、伊藤豊雄氏がこれまでに受賞し、合計6回、7人の受賞者を出していた。韓国人受賞者はまだ一人もいない。
日本の建築が専門のキム・ムンドク建国大学インテリアデザイン学科教授は「プリツカー賞は近年、地域性に根ざして人類や環境に貢献してきた建築家に注目する傾向がある。そうした面で、日本の伝統であるミニマリズムや環境にやさしい素材を引き継ぐ日本人建築家の受賞が多いのだろう」と分析した。また、「坂茂氏が紙を建築に生かせたのは、日本の企業が共に技術を開発し、社会もこうした試みを奨励したから。韓国からもプリツカー賞受賞者を出すには、こうした環境作りが必要だ」と語った。


ドバイの高層ビルなど最先端の建築を手がけてきたとして建築大国を自負する韓国(実際には下請けとして工事に参加しただけで、設計や技術面はアメリカのエンジニアリング会社が担当)ですが、国際的な評価はまだまだ低く、それがプリツカー賞の受賞者なしという現状に現れています
だからこそ余計に、日本人受賞者が相次ぐ事態に焦りと嫉妬の交じり合った感情を抱くのでしょう
建築が単なるアイディア勝負ではなく、紙を建築素材として活かす技術的な裏付けがあってこそ、と冷静に分析しているところは韓国メディアらしからぬ冷静さと言えます

最後に坂茂氏設計のゴルフ場のクラブハウスの映像を御覧ください

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