「アンネの日記」損壊で容疑者逮捕

「アンネの日記」やその関連書籍が図書館で破り捨てられる事件で、容疑者が逮捕されたと報道されています
30歳台の無職の男性と伝えられているだけで、名前もプロフィールも伏せられたままです。取り調べでは「特定の思想的背景はみられないが、言動に多少不安定な部分がある」とされ、精神疾患の可能性をほのめかしています

(引用元の記事が削除されました)

池袋のジュンク堂書店で勝手にビラを貼っていたと書かれていますが、どのような内容だったのでしょうか?
誇大妄想風で支離滅裂な内容のビラであれば、統合失調症との見方も生じます
いずれにせよ、海外メディアが大騒ぎした「日本人によるユダヤ人差別の現れ」といった事件ではなく、個人の精神的な病理に根ざした犯行との線が有力です
もちろん、犯人がどのような人物であるにしても、先に書いたニューヨーク・タイムズ紙の社説のような、偏見に満ちた報道を訂正する良心的なメディアはほとんどないと言えます
ここは日本のメディアの頑張りに期待しましょう。この事件が民族差別に起因するものではなく、政治的な意図もないと海外に向けて発信するように
さてこの「アンネの日記」損壊事件に関連して、「日本ではユダヤ人差別はなかった」との主張も展開されています
確かに日本は同盟国ドイツの要請を拒絶し、ユダヤ人を強制収容所に隔離するような政策は実施しませんでした
杉原千畝のように日本の通過を許可するビザをユダヤ人に発給した外交官がいたり、シベリア鉄道経由で逃げてきたユダヤ人を助けた樋口季一郎少将のような軍人がいたのは事実です
しかし、「ユダヤ人は共産主義の手先である」との警戒心も根強く存在し、特高警察がユダヤ人を監視したり、強引な取り調べをするといった迫害が行われたのも事実であり、「戦前にユダヤ人差別はなかった」と断言するのは問題です
フロイトの弟子としてウィーンで学んだ古沢平作は帰国後、日本で最初の精神分析クリニックを開業したのですが、特高警察に常に付きまとわれたとのエピソードが残っています
ユダヤ人フロイトの提唱した怪しげな精神療法を施術する、けしからん輩だと断定されていたためなのでしょう

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