アメリカ人批評家(韓国系)が「風立ちぬ」を猛批判

年末は仕事が多忙のためブログの更新がままならず、取りこぼしてしまった話題も多々あります
時期を逃してしまった感はありますが、取り上げておきます
年末から年明けにかけて、アメリカでは各種映画賞の選考が続きます
その中で、宮﨑駿監督の「風立ちぬ」が「アナと雪の女王」を退け、ボストン映画評論家協会の最優秀アニメーション賞に選ばれた、との報道がありました
しかし、賞の選考会で韓国系アメリカ人の映画批評家が「風立ちぬ」を批判する声明を読み上げ、波乱を引き起こしたとレコードチャイナの配信記事が伝えています


2013年12月11日、長江日報によると、米国の複数の映画評論家協会が相次いで今年度の映画作品の評価を発表しているが、ボストン映画評論家協会のメンバーで韓国系のInkoo Kang氏が、宮崎駿監督の「風立ちぬ」を批判したことが注目を集めている。
賞レースの行方よりも目を引いたのは、ボストン映画評論家協会の投票会場での劇的な一幕だった。
Inkoo Kang氏は、会場で以下のような声明を読み上げた。
「宮崎駿監督の『風立ちぬ』は、日本の戦後の歴史に対する態度をよく表している。戦争の恐ろしさは認めているが、このような恐ろしい結果を引き起こした戦争の中で、自分がどのような役割を演じたかについては認めていない。私に言わせれば、この映画は非常に不道徳である。なぜなら、飛行機が製造された真の目的を覆い隠しており、しかも、これらの飛行機が中国や韓国の労働者によって製造されたという事実にまったく触れていないからだ」
同氏はこのような声明を読み上げた理由について、「多くの米国の映画評論家たちが、これほどにも明らかな『風立ちぬ』の道徳的盲点を十分に考慮していないため」と説明。
「この映画は単に無害な理想主義者の映画だとすべきではなく、日本の戦後の主流文化の文脈の中で評価しなければならない>戦後の日本は、一貫して戦争犯罪についての反省を拒絶し、極端な状況の下では戦争犯罪自体をも認めないこともある」とした。
なお、「風立ちぬ」は3人の棄権者を出した投票の結果「アナと雪の女王」を破り、ボストン映画評論家協会の最優秀アニメーション賞に選ばれている。


「劇的」と記事では表現していますが、韓国系アメリカ人批評家の発言が賞の選考に影響を与えなかったのは明らかであり、特筆すべきものではありません
しかも批評家の発言内容は言いがかりも同然であり、作品の本質とは何の関係もない韓国人固有の歪んだ歴史観の吐露です
そもそもゼロ戦の組み立てを中国人や朝鮮人の労働者が担っていた事実など存在せず、絵空事です。それを「明らかな道徳的盲点」だと批判する批評家のイカれっぷりにはうんざりさせられます
史実も調べず、作品も鑑賞せず、韓国人社会の中だけで醸成された歪んだ歴史観だけを根拠に公の場で発言しており、実に恥ずかしい所業です
韓国的には、「風立ちぬ」の歴史的欺瞞を正々堂々と真正面から批判をした義挙になるのでしょうか?
日本のメディアはまったく取り上げようともしませんが、こうした彼らの愚行を歴史にとどめるため、ブログで紹介しました

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